スコアをまとめるにはSWを使うのを緊急の場面に限定
アプローチというとスピンをかけてボールをキュキュッと止めるイメージが強いせいか、サンドウェッジを使いたがるゴルファーが多くいます。プロの中でも「アプローチは主にサンドウェッジを使う」という人が多数派ですが、実はロフト角が56度や58度のサンドウェッジは一般のゴルファーにとっては難しいクラブなのです。
クラブヘッドを上から入れていくイメージが強く、入射角が急角度になりやすい性質があります。結果的に手首を使いすぎてミスが発生しやすくなります。
それならピッチングウェッジや52度のアプローチウェッジのほうが入射角がゆるやかなので、やさしく打てて、ミスの危険性が少なくなります。これらのクラブでもスピンは十分にかかりますし、バンカー越えの場面などにも対応できます。「高く上げなくちゃ!」とサンドウェッジを持ちたくなる状況でも、よく見ればそれほど高く上げる必要のないことが多いものです。
サンドウェッジを使うのはバンカーショット以外では、グリーン周りからどうしてもボールを高く上げるときのような緊急事態のみにしましょう。サンドウェッジを使うなら、ソールが厚めでバンス角が10〜12度くらいの、芝の上を滑りやすいものがお勧めです。ソールが薄めのものやバンス角の少ないものはインパクトでフェースの刃が刺さりやすいので注意が必要です。
【書誌情報】
『「左手」「右手」タイプ別で上手くなる!アプローチの新しい教科書』
著者:松吉 信
本書の著者はゴルフのアプローチ・スイングについて左手主導と右手主導の2つがあるという。この本ではそれを「左手タイプ」「右手タイプ」と呼ぶ。どちらが合うかはゴルファー次第。「気持ちよく振れること」を基準にタイプを選び、そのメソッドを身につければ確実にレベルアップ、そしてスコアアップも実現する。本書では、それぞれのスイング方法をカラー写真を中心にわかりやすく解説。初心者からプロレベルの人まで使える、この方法はトライする価値がある画期的メソッドだ。
公開日:2020.11.12