内臓脂肪の原因は糖質だった
「太りやすい食事」=油っこい料理をイメージするかもしれませんが、内臓脂肪がたまる一番の要因は「糖質」のとり過ぎです。
●中性脂肪って何?
消費されなかった糖質や脂質は肝臓で中性脂肪に合成され、血液中に流れ出し各器官に運ばれてエネルギーとなります。そこで消費しきれなかった中性脂肪が内臓脂肪や皮下脂肪として蓄積されます。
●油っこい料理より主食に多い「糖質」に注意
脂肪をためない食事を心がけるときに、最も気をつけなければいけないのは、ごはんやパン、パスタなどにたっぷり含まれる「糖質」です。
糖質が多い食事をとると、血糖値(血液中の糖の量)が上がり、すい臓から「インスリン」というホルモンが分泌されます。インスリンは血糖を筋肉細胞に取り込むことで血糖値を下げようとするのですが、取り込まれた血糖はエネルギーとして消費しきれないと、すぐに中性脂肪に合成されてしまうのです。
からあげや天ぷらなどの油っこい料理に多い「脂質」も、とり過ぎれば脂肪がたまる原因になりますが、それよりも問題なのは糖質のとり過ぎだといえるでしょう。
脂肪がたまるまでのイメージ
【血中中性脂肪になって血液をドロドロに】
血液中の中性脂肪が増え過ぎると血液はドロドロの状態になり、血管をスムーズに流れなくなります。
【内臓脂肪や皮下脂肪になる】
消費されなかった中性脂肪は、内臓脂肪や皮下脂肪、異所性脂肪としてたまっていきます。
【出典】『ストレス0!で内臓脂肪が落ちる食べ方』
監修:栗原毅 日本文芸社刊
監修者プロフィール
1951年、新潟県生まれ。北里大学医学部卒業。前東京女子医科大学教授、前慶応義塾大学特任教授。現在は栗原クリニック東京・日本橋院長を務める。日本肝臓学会専門医。治療だけでなく予防にも力を入れている。血液サラサラの提唱者のひとり。『眠れなくなるほど面白い 図解 肝臓の話』(日本文芸社)をはじめ、著書・監修書多数。
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公開日:2022.04.04