女性ホルモンと筋肉量が減少
内臓脂肪の特徴のひとつとして、加齢とともに
つきやすくなることが挙げられます。
特に女性は45〜55歳前後で閉経すると、それ以
前の2倍の速さで内臓脂肪が蓄積していくといわ
れています。女性ホルモンは妊娠・出産に関わる
骨盤内の臓器を守るため、腰のまわりを中心に皮
下脂肪をためるよう働くのですが、閉経後は分泌
量が減少します。皮下脂肪がたまりにくくなり、
その分内臓脂肪がたまりやすくなるのです。
男性であっても「中年太り」という言葉がある
ように、加齢とともに内臓脂肪がつきやすくなり
ます。その原因は筋肉が落ちて基礎代謝量が減る
ことにあります。基礎代謝量とは、心臓を動かす、
呼吸をする、体温を保つ……といったように生命
を維持するために消費するエネルギー量のこと。
そのエネルギーは主に筋肉が脂肪などを燃焼する
ことでつくられるのですが、加齢に伴って筋肉量
が減っていくために脂肪がエネルギーに変えられ
ず蓄積しやすくなるのです。
女性の場合、過度なカロリー制限や糖質制限を
するなどのダイエットによって筋肉量が落ち、基
礎代謝量が減って内臓脂肪が増えているというケ
ースもあります。
また40歳前後になると、体重は標準値でも内臓
に脂肪をため込んで体脂肪率が高い「隠れ肥満」
の人も増えていきます。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 内臓脂肪の話』
著:栗原毅
シリーズ累計発行部数150万部突破!ダイエットでも健康でも超重要な『内臓脂肪』をテーマに、速攻で落とせる方法を医師が解説する図解シリーズ最新作!
新型コロナウィルスの影響でテレワークの導入や、不要不急の外出など、何かと家にいる時間が多くなっているため、運動不足や食事量の変化により、肥満になって健康状態が悪化してしまう人も多くいます。
そこで問題なるのが『内臓脂肪』。ゆるキャラみたいなかわいいぽっこりおなかになってきた……と悠長に考えている場合ではありません。
内臓脂肪の増加は見た目の変化だけでなく、放置すると健康状態に様々な悪影響が出てきます。
本書ではそんな内臓脂肪が増えてしまう理由から、速攻で落とす食事法まで、すぐに使える超実用的な情報を幅広く紹介します。
『内臓脂肪の前に脂肪肝が問題』『内臓脂肪を減らすには緑茶を飲むのが最短ルート』『お酒を飲みながら内臓脂肪を減らす方法』など、
今日から使える知識が満載です!痩せたい、健康になりたい、家族の健康が気になる、という方にはぜひ読んで頂きたい一冊です。
公開日:2021.06.20