トラウマを乗り越えるには?脳にポジティブな思考回路を作る『バイパス構築』の極意【脳の話】

トラウマを乗り越えるには、どうしたらいい?

脳内にポジティブな思考回路をつくる

人は、死の危険を感じるほどの恐怖に直面すると、情動(急激な感情の動き)と記憶の調節を担う扁桃体の記憶が強化されることがあります。これが、トラウマの大本です。 トラウマとは、外部から受けた大きなショックや恐怖が原因で生じる心の傷のことで、これも脳の働きによるものです。 前触れもなくトラウマを鮮明に思い出す現象をフラッシュバックと呼び、これによって激しい苦痛を感じてしまうのが心的外傷ストレス障害(PTSD)です。 克服しようと「忘れよう」「思い出すまい」と、トラウマを抑圧すると、逆に作用し、トラウマがより強固になってしまう場合が少なくありません。 トラウマを乗り越えるためには、できるだけポジティブな回路を脳のなかにつくっていくことが、効果を発揮します。たとえば、何かを考えるとき、トラウマと結びついてしまうネガティブな回路を回避できるポジティブなルートを確保して、なるべくそちらを通るように心がけましょう。 いったんトラウマとして脳のなかにできあがった回路は簡単には消えませんが、ポジティブな回路をつくることで、これを思考のバイパスとして使うようにするわけです。 ある程度トラウマと向き合えるようになったら、自分にとってその体験がなぜトラウマになっているのか、その体験で何を感じたのか、自分の人生でそれはどういう意味をもつのか、といったことを振り返ることで、トラウマを乗り越えようとする治療法もあります。 【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 脳の話』著:茂木健一郎

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『眠れなくなるほど面白い 図解 脳の話』
著:茂木健一郎


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