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脳内をつなぐネットワーク・神経回路【脳の話】

Text:茂木健一郎

複雑な機能を可能にするのは神経細胞

脳は主に、神経細胞(ニューロン)とグリア細胞(神経膠細胞)の2種類の細胞で構成させています。配分はグリア細胞が約90%で、神経細胞は約10%程度です。

しかし、この10%しかない神経細胞が、情報処理や興奮の伝達という、脳のもっとも重要な機能を支えているのです。

神経細胞同士は複雑に接合し、情報を伝え合うことで、巨大なネットワークをつくりあげています。これを神経回路といいます。私たちが外部から何らかの刺激を受けたとき、集中して何かを考えているとき、脳内では神経回路が情報処理や情報交換のために忙しく活動します。

神経細胞は、樹状突起と呼ばれる突起が数多くあり、この突起が、ほかの部位やほかの神経細胞から情報を集めます。その情報は細胞体から長い軸策のなかを電気信号となって通り、神経終末に伝わります。

神経終末に届いた情報は、電気信号から化学物質(神経伝達物質)による信号に代えられ、ほかの神経細胞や体組織へ伝えられます。そして受け取った側の神経細胞では、その刺激が再度電気信号に代えられて、神経細胞内を伝わっていくのです。

一方、グリア細胞は、神経細胞を空間的に支えたり、栄養を与えるなど、神経細胞の補助的な役割しかないと思われていましたが、グリア細胞がないと脳が正常に働かないことから、現在では情報処理にも深く関わっていると考えられるようになりました。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 脳の話』
著:茂木健一郎

シリーズ累計発行部数150万部突破の人気シリーズより、「脳」について切りこんだした一冊。「なぜ、脳から意識が生まれるの?」「ひと目ぼれは、どうして起きる?」「頭がいいって、どういう人?」人の脳は不思議でいっぱい。身近な疑問でナゾを解明! いまだに解明されない現代科学最大の謎といわれる脳。脳を知ることは、自分自身を知ることです。テレビや雑誌など、さまざまなメディアで活躍する脳科学者の著者が、脳の働きや仕組みを最新のトピックスや知識を使い、図解を交えてわかりやすく解説します。脳力を最大限に発揮させる方法から、「ひらめき回路」の鍛え方、、AI時代の脳の活かし方、脳の機能まで、疑問形式で楽しく読める脳の話が満載。仕事や学習、恋愛、人付き合いなど日常の生活でも役に立つ、脳のエンターテインメント教養本です。脳は自分を映す鏡。人工知能時代に負けない、ヒトの脳の大きな可能性がわかります。

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