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睡眠は大脳のリフレッシュタイム【脳の話】

Text:茂木健一郎

睡眠中の脳は昼とは違うモードで活動を続ける

大脳は、毎日、絶え間ない精神活動や運動制御を行なうため、たくさんのエネルギーを費やしながら活発に働いています。そのため、休息する時間を必要とします。それが睡眠です。

とはいえ、睡眠で脳が完全に休むわけではありません。大脳は休んでも、生命維持活動を司る脳幹、および大脳の一部は働きを続け、昼間とは違ったモードで活動をするのです。

睡眠中の活動モードは2種類あり、それはレム睡眠とノンレム睡眠です。

レム睡眠は体が眠っていながらも脳は活発に働く浅い眠りで、ノンレム睡眠は大脳の活動がほとんど停止する深い眠りです。「レム(REM)」とは高速眼球運動(Rapid Eye Movement)のことで、レム睡眠のときは、まぶたの下で眼球が急速に動くのでこのように呼ばれています。

睡眠中は、長いノンレム睡眠の間に、短いレム睡眠が現れ、それは一晩に4〜5回くり返えされます。ノンレム睡眠の目的は、大脳を休息させることで、レム睡眠の目的は、ノンレム睡眠の状態から覚醒へと導くことだと考えられています。

また、睡眠中(特にレム睡眠中)は、海馬をはじめとした記憶に関わる部位は活発に活動をし、昼間に体験した記憶の整理や、必要な記憶の定着が行なわれていることがわかっています。

なお、その作業と夢が関係していることを示す研究報告がいくつも出されています。そのなかには、睡眠中の脳は昼間の経験や学習の情報を、夢として再生させることにより、記憶の選別を行なっているのではないかと考える説があります。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 脳の話』
著:茂木健一郎

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