SPORTS LAB
- スポーツを通じて美しくそして健康に -

ゴルフ本来の楽しみを存分に満喫する方法とは!?【思いで叶えるゴルフ上達法/佐久間馨】

Text:佐久間馨

適切なティーイングエリアからプレイをする

私の友人の中に「ゴルフはバックティーからやらなきゃ!」と言って譲らない人間がいます。しかし、ゴルフは必ずバックティーからやると決めているとすると、フルバックからだと、コースによっては7 2 0 0 ヤード以上距離があることもあります。その人のドライバーの飛距離が2 2 0 ヤードだったとしたら、こういう距離の長いコースの場合、ほぼすべてのパー4 のホールで2 オンできなくなってしまいます。

これでパープレイを狙うとすると、3 オンワンパットを繰り返すことになり、ドライバーとセカンドショットをそこそこ狙ったところに打てたとしても、上達の手段はアプローチの腕を磨くことだけになってしまいます。はたして、これが正しいゴルフのプレイの方法でしょうか?  また、こんなゴルフばかりやっていて、本当に楽しいのでしょうか?

突然ですが、皆さんは、バレーボールの公式戦のネットは、どのくらいの高さがあるかご存知でしょうか?  バレーボールの公式戦のネットは、男子の場合2 ・43メートル、女子は2 ・23メートルです。これは、ルールで決められているので、オリンピックも全日本の大会も、公式の試合ではこの高さのネットが使われています。しかし、身長が1 7 0 センチに満たない私のような人間が、「バレーボールのネットの高さは2 ・43メートルが公式だから、それでやらなくちゃつまらない」なんてことを言い出したら、いわゆるアタックは1 本も打てません。手をネットの上に出すことがままならないので、当然ブロックもできません。ボールが来る度にアンダートスで相手コートにボールを返すことしかできないので、コンビネーションも速攻も、もちろん時間差攻撃など、一切できないのです。こんなバレーボール面白いはずがありません。

また、野球の場合、公式戦のピッチャーマウンドかららホームベースまでの長さは18・44メートルと決まっています。しかし、リトルリーグではもっと短い距離でやっています。なぜでしょうか?理由は簡単です。リトルリーグのピッチャーでは、公式戦のピッチャーマウンドからではボールがホームに届かないからです。 仮に、将来プロになりたいと思っている子がいて、「自分は将来プロになるのだから、プロと同じマウンドでやる」と言っても、ホームにノーバウンドで届かすことができないので、全部フォアボールになってしまいます。ランナーでも出そうものなら、ランナーは1 球目から盗塁してきます。キャッチャーの送球が2 塁ベースまで届かないからです。これでは野球になりません。

このように、自分の能力に合わない規格でスポーツをやろうとすると、そのスポーツ本来の楽しみ方ができなくなってしまうのです。 能力に合った規格でやるといえば、たとえばママさんバレーのネットの高さは2 (正確には2 ・05) メートルです。この高さであれば、アタックも打てるし、逆にアタックを防ぐためのブロックも使うことができます。つまり、スポーツではなんでもかんでも公式の規格でやるのがベストかと言うと決してそうではないのです。同じことは、もちろんゴルフにおいても言えるのです。

ゴルフでは、自分の飛距離にふさわしいティーインググラウンドを使うのが正しい楽しみ方です。飛距離の出ないゴルファーは、堂々と前のティーイングエリアを使うべきだと私は考えています。ただし、日本の場合、前方に置かれたティーイングエリア のことをレディースティーとか、シニアティーと呼んでいるので、若い男性がそれらのティーイングエリアを使うのに、ためらいが生まれてしまうのも理解はできます。ただ、それではいつまでもオーバーパーの世界から抜けられないので、楽しくはないのではないでしょうか?私が主宰しているゴルフ科学研究所では、まだあまりうまくない人の場合、若い男性でもレディースティーやシニアティーからプレイしてもらっています。するとゴルフがすごく楽しくなるのです。

【書誌情報】
『信じればパープレイは必ずできる! 「思い」で叶えるゴルフ上達法』
著者:佐久間馨

「ゴルフを上手くなりたい」と考える人は、自分のスイングを直そうとします。それもひとつの方法ですが、スイングを直すだけではスコアアップは望めません。「練習不要」をうたい、「練習ぎらい」を書名にした著書もある本書の著者は、「パープレイは誰でもできる」と言います。その方法となるのは、プレイの発想方法とやり方を変えること。簡単にスコアがよくなる発想方法があるのです。この本では、その方法を数多く紹介しています。明日コースに出る人でも実践できることばかりで、ゴルフがより一層楽しくなるはずです。