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スコアが良くなるゴルフでの”普通”の考え方とは!?【思いで叶えるゴルフ上達法/佐久間馨】

Text:佐久間馨

何を普通と考えるかで、スコアが変わる

「今日は、同伴競技者に恵まれて……」。コンペの優勝者のスピーチでよく聞かれる常套句ですが、実際、同伴競技者との相性でスコアというものは良くなったり悪くなったりするものでしょうか?たとえば、プレイしながらものべつ幕なくしゃべり続けている人。私も、こういう人を見ると「うるさいな」と感じますが、だからと言ってこの手の人にスコアを乱されることはありません。おそらくこういう人は、心のどこかに不安な気持ちを抱えているため、それを解消するために無意識にやっているのではないかなどと考えます。あんまりうるさいのはさすがに嫌ですが、「不安だからしゃべらざるをえないのか、かわいいやつだ」とでも思っていれば、あまり気にもなりません。また、しゃべりかけてきても相手をしなければそのうち相手もしゃべりがいがなくなって、黙るでしょうし、あまり気にかけないのが賢い対処の方法なのではないかと思います。

 実は、私は同伴競技者に恵まれないのが普通の状態だと考えて、常にゴルフをやっています。 同伴競技者が、静かで、礼儀正しく、ゴルファーとしての所作がきちんとしているのが普通だと思っていると、ピンを持たない奴に腹を立てたりすることになってしまいます。もちろん、先に上がった人がピンを持つのはマナーとして当たり前のことですが、そういうことも知らないのが普通と思っていれば、たまたまピンを持ってくれる人と同じ組になった時に、ラッキーだと思えるのです。

同じように天気やコンディションについても、私はふだんから悪いのが当たり前だと思っているということは、すでにお話したとおりです。言うまでもありませんが、ゴルフは自然を相手にするスポーツです。時には立っていられないような強風の日にあたってしまうこともありますし、土砂降りに見舞われることもあります。もちろん快晴無風のコンディションでゴルフがやれれば、それに越したことはありませんが、私は常に悪コンディションが普通で、いいコンディションの日にゴルフができるのは、ラッキーだと考えています。

普通をどっちにとらえるかによって、自分の受け止め方を変えることは可能なのです。天気が悪いのが普通だと思っていると、小雨が降っているくらいでは「ありがたい」と思えます。逆に、ゴルフは晴れの日にやるのが普通だと思っている人は、ちょっとでも雨が落ちてくると「あ~ ~ あ」となってしまいます。

同じことはゴルフ場のアンジュレーションにもいえます。巷のレッスン書には、特別な状況として傾斜地からの打ち方みたいなことが指南されていますが、私は傾斜地が普通だと考えています。ですので、たまたま平らなところにボールが止まっていると、すごくラッキーだと思えます。平らが普通だと思っていると、左足下がりにでもボールが止まろうがものなら、「なんでこんなところに」と嘆きたくなりますが、傾斜が普通だと思ってやっていれば、大抵のライが「意外と平らでいい」と思えるようになります。そもそも、平らなティーイングエリアなんかは、ゴルフコースの中でも特殊なところなのです。このように、何を普通かと考えることも、ゴルフでいいスコアで回るためには重要なことです。

無風快晴、気温が20度くらいで暑からず寒からずのコンディションで、コースもラフがしっかりと刈ってあるみたいなことを普通と考えている人は、ちょっと伸びているラフに「なんでこんなにラフが伸びているんだ!」と文句をつけていたりしますが、そもそも伸びているからラフなのであって、それが普通なのです。フェアウェイというのは船の航路という意味で、安全なルートのことをいいます。ここを外れるとタイタニック号のように氷山にぶつかったり、座礁したりする危険にさらされてしまうのです。しかし、フェアウェイに行けばいつもいいライから打てると思っているのはまた問題です。セカンドショットが狙いやすいところは、他のプレイヤーも打ってきているので、ディボット跡がたくさんできています。ですので、たとえ第1 打をナイスショットして、フェアウェイのいいところにボールを運べたとしても、ディボット跡に入っているのが普通と考えています。そうすれば、入っていなければラッキーなのです。期待より悪い結果の場合、誰しもが凹みます。つまり、感情の起伏が現われます。ゴルフでは、感情の起伏が大きいとよい結果につながりません。ですので、常に普通を悪い方に置いておくほうが、よい結果に結びつきやすいのです。期待しなければ、落胆もしないからです。

【書誌情報】
『信じればパープレイは必ずできる! 「思い」で叶えるゴルフ上達法』
著者:佐久間馨

「ゴルフを上手くなりたい」と考える人は、自分のスイングを直そうとします。それもひとつの方法ですが、スイングを直すだけではスコアアップは望めません。「練習不要」をうたい、「練習ぎらい」を書名にした著書もある本書の著者は、「パープレイは誰でもできる」と言います。その方法となるのは、プレイの発想方法とやり方を変えること。簡単にスコアがよくなる発想方法があるのです。この本では、その方法を数多く紹介しています。明日コースに出る人でも実践できることばかりで、ゴルフがより一層楽しくなるはずです。