ゴルフでは大量失点しないことが鉄則
野球では1 回に大量得点することをビッグイニングと呼びます。大量得点とは言わないまでも、1 回に3 ~ 4 点得点することがありますが、ゴルフには大量得点のチャンスはほとんどありません。一応、ルール上はパー5 が2 打で入るとアルバトロスという一気に3 アンダー稼げるケースもないことはありませんが、もしそんなものが出たら喜びのあまり、ショック死しかねないほどのきわめて希な出来事です。パーより2 打少ないイーグルも普通のアマチュアでは、一生のうちに数回取れれば多いほうでしょう。うまい人でも、1 ラウンドでバーディーがせいぜい数個出れば良いほうでしょう。
一方、オーバーパーのほうは、ボギーは当たり前のように出ますし、ダボ、トリ、さらに叩けば10以上叩いてしまうことも珍しいことではない人も多くいます。つまり、アンダーパーにはしづらく、オーバーパーにはなりやすいゲームがゴルフなのです。ですので、とにかく大量失点だけは絶対に避けるように、守りを主体にしないとゴルフではトータルでいいスコアにはならないのです。
ゴルフで大量失点を避けるためには、常に自分の中に防波堤を用意しておかなくてはいけません。「絶対に1 0 0 は叩かない!」とか、「ハーフ9 オーバー以上は絶対に打たない」とかです。
明日自分のスコアが全国紙の一面に載るとしたら、いくつだったら許されるかを自問してください。たとえば
98なら新聞に載ってもいいという人なら、そこにがっちりと線を引いて、99以上叩かないゴルフを守るのが重要です。 その際には、たとえ大津波が来ても壊れないような強靭な防波堤を造ることが必要です。目指すスコアとは別に、この絶対超えてはいけないスコアを持っておくことが重要なのです。
私の場合、最終防波堤は79に設定してあります。ハーフの場合39です。たとえば、6 番ホールまで3 オーバーしていれば、残り3 ホールは、無理にバーディーを取りに行くことはせず、安全にパーを取りに行くゴルフをします。
また、2 オーバーの場合でも、3 ホールのうち2 ホールでバーディーを取ればパープレイに戻せますが、2 つのバーディーを取るために、リスキーなショットを打たないといけないとしたら、パー、ボギー、パーで、とりあえず30台で上がれるようにプレイします。
なにしろ、絶対に超えてはいけない最終防波堤からは、自分のスコアを離しておくのです。こうすることで、少なくても「今日はゴルフをやらなかったことにしよう」などと考えてしまうような悲惨な事態は避けることができるのです。
【書誌情報】
『信じればパープレイは必ずできる! 「思い」で叶えるゴルフ上達法』
著者:佐久間馨
「ゴルフを上手くなりたい」と考える人は、自分のスイングを直そうとします。それもひとつの方法ですが、スイングを直すだけではスコアアップは望めません。「練習不要」をうたい、「練習ぎらい」を書名にした著書もある本書の著者は、「パープレイは誰でもできる」と言います。その方法となるのは、プレイの発想方法とやり方を変えること。簡単にスコアがよくなる発想方法があるのです。この本では、その方法を数多く紹介しています。明日コースに出る人でも実践できることばかりで、ゴルフがより一層楽しくなるはずです。
公開日:2020.10.28