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ダフリやトップでスコアを崩さないグリーン手前からの上りアプローチの打ち方とは!?【伊澤秀憲「アプローチは“4要素”で寄る!」】

グリーン手前からの上りアプローチ

●「状況判断」なしで寄ることはない
アプローチの打ち方を決めるにあたって、なにより大事なことは「状況判断」です。

まずはボール地点の傾斜や芝目、ボールの沈み具合(同時に地面の硬さ)を確認し、続いてボールの落とし所(着弾地点)の地面の傾斜、芝目、硬さ、さらにはグリーンの傾斜や速さ、ピン位置などを確認します。

つまり傾斜とひと言に言っても、ボール地点、ボールの落とし所、グリーンの3つの傾斜を見る必要があるわけです。

例えばボール地点の傾斜が左足上がりであれば、ボールは「飛ばない」要素になりますが、ボールの落とし所が下っていればそれは「飛ぶ」要素になり、同じ傾斜でも相反する要素が混在していることになります。

さらに、ショットでは風向きを気にする方も多いですが、アプローチで気にする方は少ないのではないでしょうか? アプローチにおいても風向きは留意しなければなりません。

つまり、「状況判断」とはそれだけ確認するべき点が多く、複雑なものだということです。

アマチュアゴルファーの多くがアプローチが寄らない理由が打ち方や経験、感性の良し悪しだと考えているようですが、まずもって「状況判断」を疎かにしていることが大きな要因です。

まずは「状況判断」、これを肝に銘じてください。

●グリーン手前からの上りアプローチはどう打つ?
グリーン手前からの上りのアプローチというのは、アマチュアゴルファーの方が一番遭遇するシチュエーションではないでしょうか? 

起伏のある日本のコースのグリーン形状は受けグリーンが一般的で、その手前は左足上がりの傾斜になっているケースが多いためです。

こういった状況でダフリやトップをしてスコアを崩してしまうアマチュアゴルファーをよく見受けます。それは正しい状況判断と打ち方ができていないからです。

では、この状況を「飛ぶ」「飛ばない」「左に行く」「右に行く」の4要素で考えてみましょう。

ボール地点の傾斜は左足上がりで「飛ばない」、芝目が逆目で「飛ばない」等々、シチュエーションはすべて「飛ばない」要素となります。

では、打ち方はどうするか?

「飛ばない」要素が多い状況なので、複数の「飛ぶ」要素を入れた打ち方を選びます。

そのひとつが、ストロンググリップ+ハンドファースト+ボールを右足寄り+鈍角軌道の打ち方。

もうひとつが、クラブの番手を上げる+鈍角軌道の打ち方。

これら2つの方法で「飛ぶ」要素を入れて、グリーン手前からの上りアプローチに対処します。

出典:『ゴルフレッスンプラスvol.10』

【レッスンプロ情報】
●伊澤秀憲
1991年生まれ。2歳からゴルフを始め、JGTOツアーなど多くの試合に出場。現在、初心者からプロまで指導に携わる。 You Tubeチャンネル「伊澤秀憲のGUTS TV」が好評。石川遼プロとは同年齢で、スウィングのよき相談役でもある。マスターズ4位の成績を残した伊澤利光プロは叔父にあたる。

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