アクシス(軸)理論でもっともっと飛ばせ!
●飛距離アップの第2ステップ=力をためるバックスウィング
上半身を右に傾けたまま回転すれば、おのずとボールは捕まり飛距離は伸びる。それが吉本プロのアクシス理論だ。第2回は飛ばす力をためるためのバックスウィングを仕上げていく後半を説明する。ダウンスウィングをスムーズに始めることにもつながるロジックを理解し身につけてほしい。
右肩を先行して動かすと左肩が大きく回っていける
●「前輪のブレーキ」をはずしてから始動する
バックスウィングはエネルギーをためることが目的であり、右股関節に体重を乗せ、始動とともに左肩を低く移動させるように回そうというのが前回の内容でした。
左肩を回していく「進行方向」には右肩があります。左肩が「後輪」だとすると右肩という「前輪」があるわけです。それがブレーキを踏んでいると、進みたくても進めません。多くの人は、右腕に力が入っていたり、右肩が前に出た構えをしているため、右肩でブレーキを踏んでいる状態になっているのです。
右腕から力を抜いて抵抗なく動ける状態で構え、それを保ちましょう。両肩がしっかりと回り、カのたまったバックスウィングを仕上げることができます。
スムーズな切り返しのための肩の回転を導くポイント
【GOOD MOVE】右サイドを脱力させて右肩を頭の後ろまで回す
バックスウィングを始めると同時に、右肩は頭の後ろへと動かしていきましょう。右肩が大きく動くことで、左肩も大きく動けるようになります。左肩の動きだけを意識していても、左肩の動きは正しくならないのです。
【BAD MOVE】右サイドが力んでいると突っ張って回転できない
右腕に力が入って突っ張った状態になっていたり(右)、右肩が前に出た構え(左)をつくると、左肩はうまく動いていけません。
右肩が先に動いて場所を空けてくれないと左肩は行きたいところへ行けないのです。
「ブレーキをはずす」アドレスの手順
手順1《ハンドル右回し》
右肩が前に出ない体勢をつくるために、大きなハンドルを右に回すイメージをもつ。
手順2《ブレーキはずし》
肩の位置をセットしたら右手をグリップから離し、腕の力を抜いてからグリップし直す。
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【レッスンプロ/出演者情報】
●吉本巧
14歳で渡米以来、先端のゴルフに接し学び続けながら、日米でプロからアマチュアまで個性に合わせて上達に導いてきた。とくにアマチュアの体型、体力、身体特性に最大公約数的なエッセンスを抽出したアクシス理論で安定した飛距離を手に入れさせている。銀座ゴルフアカデミー代表。
公開日:2021.03.05