寄るアプローチショットの真実!アプローチは〝4要素〟で寄る!
アプローチショットは「飛ぶ」「飛ばない」「左に行く」「右に行く」の4つの要素で判断する。前回紹介した「セットアップ」の要素に続き、今回は「スウィング」の4要素。〝寄る〟打ち方を導き出そう!
スウィングの4要素 PART2
●“スウィング軌道”で要素が変わる!
スウィング軌道の違いによっても要素は変わってきます。ボールに対してクラブヘッドがどのように入り、どう抜けて行くかということに影響されるわけですが、上から入ると鋭角軌道、低い位置から入れば鈍角軌道になり、内側(インサイド)から入ればイン・トゥ・イン軌道、ターゲットラインに沿うようにしてまっすぐ入ればストレート軌道になります。それぞれの違いを紹介しましょう。
『鋭角軌道』
ハンドファーストでボールにコンタクトするためにロフトが立って飛びやすくなるが、一方でフェースがやや右を向くために右に行きやすくなる。また、ヘッドが走りにくい(フェースがターンしづらい)ことも、右に行く要素となる。
『鈍角軌道』
ヘッドが描く弧の軌道が長くなるためにフェースがターンする時間的余裕が多く、左に行きやすい。一方でロフトが寝た状態でコンタクトしやすく、飛びにくくなる。
『イン・トゥ・イン軌道』
イン・トゥ・イン軌道のスウィングは、フ ェースの開閉が大きいので原理的には右にも左にもどちらにも行きやすいが、アマチュアゴルファーの多くが身体の回転量が不十分なためにフェースが開いた状態でインパクトしやすく、右に行く傾向が強い。
『ストレート軌道』
まっすぐ引いてまっすぐ出すようなストレート軌道のスウィングだと、フェースの開閉が少ないので、フェースが開きにくいぶん、左に行きやすい。
●要素に“絶対”はない!
「スウィング」の方法ごとの要素を紹介しましたが、要素というのはライや傾斜などの「シチュエーション」の影響を受け、構えや握り方などの「セットアップ」の方法によってもケースバイケースで変化するので、「こういうふうにスウィングすれば必ずそうなる」というものではありません。あくまでも紹介した要素を指標にして、「自分の場合はこうなんだ」という答えを見つけることが大切です。
出典:『ゴルフレッスンプラスvo.9』
【レッスンプロ情報】
●伊澤秀憲
1991年生まれ。2歳からゴルフを始め、JGTOツアーなど多くの試合に出場。現在、初心者からプロまで指導に携わる。 You Tubeチャンネル「伊澤秀憲のGUTS TV」が好評。石川遼プロとは同年齢で、スウィングのよき相談役でもある。マスターズ4位の成績を残した伊澤利光プロは叔父にあたる。
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公開日:2021.11.09