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健康診断では見つからない ? 『隠れ糖尿病』に効果がある運動とは!?【ランニングの教科書】

Text:中野ジェームズ修一

「隠れ糖尿病」にも効果あり

「糖尿病」は、インスリンの分泌が少なかったり、効き目が落ちてしまったりすることで、血糖値が高くなりすぎて、下げられなくなってしまう病気です。自己免疫疾患などが原因の「1型糖尿病」と糖質の摂りすぎや運動不足といった生活習慣が原因の「2型糖尿病」の2種類がありますが、日本人のほとんどが「2型糖尿病」です。

糖尿病になってしまうと、血糖値が高い時間が続き、血管にダメージを与えます。すると「動脈硬化」「神経障害」「腎症」「網膜症」といった合併症を引き起こすのです。健康診断では、過去1~2ヵ月間の血糖値の平均が反映される「ヘモグロビンA1c」(HbA1c)を測定し、糖尿病か否かの判定をしていますが、実はこの値が正常でも高血糖を起こしている可能性があります。

それが食事後に血糖値が正常値を超えてしまう「血糖値スパイク(食後高血糖)」です。糖尿病と同様に血管へのダメージが蓄積し、動脈硬化、心臓病、脳卒中のリスクが高まる他、糖尿病になってしまう可能性も高まります。そのため「隠れ糖尿病」とも呼ばれるのです。前述した食後30分の運動で血液中の糖を筋肉で消費する方法は、この血糖値スパイクの予防にも効果があります。

食後に激しい運動は難しいので、食後30分を目安に軽く息が弾む程度のウォーキングを最低10分、できれば20分以上する習慣をつけましょう。また、ウォーキング前の筋トレも組み合わせると効果的です。筋トレを行なうと成長ホルモンやアドレナリンなどが分泌され、脂肪が分解されやすい状態になりますので、効率よく脂肪を減らすことができるのです。

出典:『図解 中野ジェームズ修一のランニング教科書』

【書誌情報】
『図解 中野ジェームズ修一のランニング教科書』
著:中野ジェームズ修一

人気トレーナーによる最強の新しいランニングの入門書。多くのランナーが望み、目標とする「疲れないでラクに長く走れる」方法をはじめ、「健康のため、ダイエットのため」のランニング法など、目的別に効果的な走り方とポイントをわかりやすく図解で教える。ランニング未経験者でも気軽にはじめられるよう、シューズ選びから、正しいフォームやトレーニング法、距離を伸ばすための練習メニュー、ランニング前後のストレッチまで、ランナーが持つフィジカル面とメンタル面の悩み、疑問にすべて答える1冊。また、本書では目的別、体質別に、走るのにベストな時間帯などやその理由を解説し、最適な効果を得るための、とっておきの「タイミングランニング法」を教えます!!

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