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性格のオレンジ理論とは?【サイコパスの話】

Text:名越康文

存在しない感情があるという説

「性格のオレンジ理論」というのは、人間の性格をオレンジにたとえて説明したものです。オレンジを横に切ったとき、その断面には円グラフのように分割された房(ふさ)が並んでいます。房の大きさは基本的には均等ですが、大きい房、小さい房もあり、それがオレンジの個体差となります。

このひとつひとつの房が「同情心」「責任感」「恐怖心」など、人間の性格を構成する要素と考えます。人によって房の大きさが変わるため、同情心の強い「優しい人」、責任感の強い「真面目な人」、恐怖心の強い「怖がりな人」など、それぞれ性格が変わるというわけです。

ただし、房の大きさに違いはあっても、房の数は誰もが一緒です。つまり、人間には大小の差はあっても、すべての感情が備わっているのです。

ところが、サイコパスにはこれがあてはまらないという説があります。同情心や良心などの房が存在しないため、こうした感情を抱かないという説です。生まれつき存在しないのか、生育の過程で欠落してしまったのかはわかりませんが、とにかく感情をつかさどる部分がポッカリと空いている可能性が高いといわれているのです。

ひとつ注意しておきたいのは、オレンジにも極端に小さい房があるように、同情心や良心が極端に小さいサイコパスに限りなく近い人も存在していること。前述したように、受刑者の80%はサイコパスではないのですから、むやみやたらにサイコパスと決めつけないよう心がけておきましょう。

【書誌情報】
『あなたの近くの危険な人物 図解 サイコパスの話』
著:名越康文

サイコパスとは、犯罪を平然と犯す、平気でウソをつき人を欺き騙すなど「反社会的な人格」を持つ人を指す。感情に乏しく、「共感性」がない「冷徹」な人間で、人を支配したがり、目的のためには手段を選ばないーーそんな人間があなたのまわりにもきっといる!本書は心理学の面に焦点をあて、社会にまぎれ、職場、学校、サークルなどあらゆるコミュニティに、100人に1人の割合で存在すると言われるサイコパスを、よりわかりやすく図解する1冊。

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