ゴルファーの身長やクラブの番手にマッチしたVプレーンがある
スイングプレーンの傾き角度をVプレーンといいますが、これはゴルファーによって変わります。同じドライバーでも背の高さやスイング軌道により、アップライトにもフラットにもなります。
アップライトな軌道が感覚的に合っている人は、割合ボールの近くに立って構えますし、フラットな軌道で振りたい人はボールから少し離れ気味に構える傾向が多く見られます。
クラブにはそれぞれのライ角度があって、たとえばドライバーは平均で58度前後、5番アイアンは60~61度、9番アイアンで62~63度くらいが基準となります。
自分に合ったVプレーンでスイングするためにも、ライ角度のチェックと調整が必要になってきます。
プロや上級者はアドレスよりも少し両手を浮かせて7~10度ほどハンドアップにインパクトします。
Vプレーンの傾きは「アドレス=インパクト」ではありませんが、ライ角度の数値はおおよその目安にはなります。
身長や腕の長さなどにもよるが、アップライトに振りたい人はボールの近くに立ち、フラットに振りたい人はボールが少し離れて構える傾向がある。
【書誌情報】
『ゴルフは科学で上手くなる! 科学が明かすスイングの原則と上達法』
著者:/石井忍
時代の流れとともにクラブやボールなどの道具が進化してきたが、それに合わせるようにゴルフスイングの研究や分析も進んできた。本書の著者は、スイングをメカニズムの視点で考える「物理的運動」として理解し、それに「スポーツ的運動」の要素を加えることが大事と考えている。スイングを物理的視点から考えると多くの発見があり、スイングの本質に近づいてく。この本はスイングを型にはめて解説するだけのレッスン書ではなく、スイングを科学的に学びたい人に向けた教科書である。その上で正しい体のアクションを覚えれば、上達のキッカケづくりに必ず役立つ格好の一冊といえる。
公開日:2021.03.03