ショットの目的次第でアタックアングルを変える理由とは!?【ゴルフは科学で上手くなる!/石井忍】

アイアンでもアッパーブローに打つ?
ドライバーはアッパーブロー、アイアンはダウンブロー。でもケースバイケースで、それが当てはまらないことも出てきます。たとえばフェアウエイが狭いホールでボールを曲げたくないときには、ドライバーでもダウンブローに打つこともあるのです。
ダンロップフェニックストーナメントの開催コース、フェニックスCCは松林がフェアウエイにせり出していることで知られますが、練習場でドライバーを打っているプレーヤーたちのアタックアングルをフライトスコープなどの弾道測定器で調べてみたところ、2016年と2017年に優勝経験のあるブルックス・ケプカなどはややマイナスだったそうです。
ケプカに関していえば、元々のアタックアングルがレベルブロー付近なのですが、普段はアッパーブローに打つプレーヤーでも、コースの特徴に合わせてスイングを調整しているのです。
ラフからのアイアンショットでも、ボールがきれいに浮いている場合はダウンブローに打ちすぎると、ボールがフェースの上に当たってまるで距離が出ない場合があります。
こんなときは、クラブを短く持ってアッパーブロー気味に打つといった工夫が欲しいものです。「アイアンでアッパー??」とお思いでしょうが、やってみてください。面白いほど上手くボールをとらえることができると思います。
アタックアングルを考えて、使えるクラブを判断する
またアタックアングルを考えたとき、「このクラブは絶対に使えないな」という場面も
出てきます。
たとえばクロスバンカーから打つとき、クラブヘッドを下から入れると大ダフリになるから、多少は上から入れたい。ターゲットまでの距離を考えると3Wだが、ダウンブローに打つとボールが十分な高さまで上がらず、アゴをクリアできそうもない……。
そんなときはダウンブローに打てて、しかもボールがつかまりやすいようにフェースを少し左に向けられ、しかもロフトを確保できる5Wや7Wなどのショートウッドを選択するなど、ロケーションに応じて使用するクラブをアレンジしないといけません。
【書誌情報】
『ゴルフは科学で上手くなる! 科学が明かすスイングの原則と上達法』
著者:/石井忍
時代の流れとともにクラブやボールなどの道具が進化してきたが、それに合わせるようにゴルフスイングの研究や分析も進んできた。本書の著者は、スイングをメカニズムの視点で考える「物理的運動」として理解し、それに「スポーツ的運動」の要素を加えることが大事と考えている。スイングを物理的視点から考えると多くの発見があり、スイングの本質に近づいてく。この本はスイングを型にはめて解説するだけのレッスン書ではなく、スイングを科学的に学びたい人に向けた教科書である。その上で正しい体のアクションを覚えれば、上達のキッカケづくりに必ず役立つ格好の一冊といえる。
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