9つの球筋を理解する
球筋の種類は大きく分けると9つがあるといわれています。
フェースアングルのところでも説明しましたが、スイングプレーンのHプレーンの向きやクラブパス、クラブパスに対するフェースアングルでボールが飛び出す方向と曲がる方向が決まります。
9つの球筋を改めて説明しますと下記のようになります。
◎ 1.目標に真っすぐ出て、真っすぐ飛ぶストレートボール
○ 2.真っすぐ出て右に曲がるストレートスライス
○ 3.真っすぐ出て左に曲がるストレートフック
× 4.目標の右へと真っすぐ飛んでいくプッシュ
× 5.右に出て、さらに右に曲がるプッシュスライス
◎ 6.右に出て左に曲がるプッシュフック(ドロー)
× 7.目標の左へと真っすぐ飛んでいくプル
◎ 8.左に出て右に曲がるプルスライス(フェード)
× 9.左に出て、さらに左に曲がるプルフック
フェアウエイキープを不可能にする球筋を徹底防止
6の曲がり幅を軽減させた球筋はドローで、フェードは8の曲がり幅を軽減させた球筋といっていいでしょう。
完全なストレートボール(1)を打つのはとても難しいことですが、1、2、3、6、8の5つ(◎と○印)のうちのどれかの球筋を目指せば、フェアウェイキープ率が上がります。
9種類のうちの危険な球筋は4と5、7と9の4つ(×印)です。これらの球筋はフェアウェイキープを難しくし、OBや池などのハザードに打ち込んでしまいかねませんから、完全防止するコツをしっかりと理解しておくことです。
クラブパスとフェースアングルをゼロに近づける努力をすれば、球筋は9種類のうちの真ん中の5つにおさまり、ショットを安全に打てるようになるはずです。
【書誌情報】
『ゴルフは科学で上手くなる! 科学が明かすスイングの原則と上達法』
著者:/石井忍
時代の流れとともにクラブやボールなどの道具が進化してきたが、それに合わせるようにゴルフスイングの研究や分析も進んできた。本書の著者は、スイングをメカニズムの視点で考える「物理的運動」として理解し、それに「スポーツ的運動」の要素を加えることが大事と考えている。スイングを物理的視点から考えると多くの発見があり、スイングの本質に近づいてく。この本はスイングを型にはめて解説するだけのレッスン書ではなく、スイングを科学的に学びたい人に向けた教科書である。その上で正しい体のアクションを覚えれば、上達のキッカケづくりに必ず役立つ格好の一冊といえる。
公開日:2021.03.20