SPORTS LAB
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ダウンスウィングでは肋骨を正面に戻すだけ!!

Text:佐久間馨

肩甲骨と背骨と股関節という3つのストッパーで、トップは自然と収まるという話をしました。このトップから、ダウンへ方向転換がなされるわけですが、ダウンスウィングの初めにすることは、たった1点です。右に向いた肋骨を正面に戻してやる。これだけです。

戻してやると言っても、大きなアクションはいりません。ブランコで一番高く上がったところから、少し下り始めたときに、そっと背中を押して、ほんの少し勢いをつけてやる、強いて言えばその程度です。自分で「する」ことはわずかですが、そこに大きな慣性が働きます。あなたのお腹に収まっている内臓の重さが作用するのです。内臓は背骨の前に収まっています。その重さは相当なものです。背骨の前にあるその質量が正面を向く。その慣性に引っ張られてアウターシェル(腕・鎖骨・肩甲骨)が 勢いよく加速を始めます。ダウンスウィングで自分がやることはそこだけ。

ただし、肋骨を正面に戻したら、すぐ止めます。ここが重要です。ダウンスウィングで肋骨を正面に戻して急激に止めると、インパクトに向かって回り出したアウターシェルがつんのめるように急加速します。インナーコア(肋骨・背 骨・骨盤)に急ブレーキをかけることで、アウターシェルは猛加速し、一気に体を追い越していきます。これによってヘッドスピードが増し、かつ、左右の腕が反時計回りに回転してフェースターンが生じ、球が捕まるインパクトとなるのです。そしてフォロースルーは、インパクトエリアを一気に駆け抜けたアウターシェルに、今度はインナーコアが引っ張られる形で、勝手に体が左に向き、自然とフィニッシュを迎えるのです。

皆さんは、従来のレッスン書で「インパクトゾーンで手を返せ」とか「足を蹴れ」「腰を切れ」と口を酸っぱくして教えられたでしょう。でも、手を返す動きは、自分で「する」ものではなく、勝手に「なる」もの。ダウンスウィングで、自分ですることは、トップの切り返しで「肋骨を正面に戻して」「止める」だけ。体重移動も、タメも、インパクトにおけるリストターンもフォロースルーの下半身の動きも、全部、「慣性力」と「連鎖性」で勝手にそう「なる」ものだという意味がわかるでしょう。

【書誌情報】
『誰でもできるナイスショットの絶対法則』
著者:佐久間馨

ゴルフのパットがうまくなるために、1アドレス(構え方)、2ストローク(打ち方)と距離感、3グリーンの読み方を写真を交えてその方法をわかりやすく解説。ラウンド当日の練習方法も、5分間~20分間の練習時間別に紹介。パッティングは、グリーンの傾斜を読む力、その感性を育むために必要な基礎技術をこの本で体得していただきたいと願いながら書きました。技術と感性が向上し、スコアアップに、そしてゴルフのおもしろさアップにつながりましたら幸いです。