ちなみに「背骨を軸にして体を回転させろ」というレッスンも、Sスウィングでは採用しません。背骨を軸に回転するイメージを持つと、背骨は背中側にあるので、上体がバックスウィングでは大きく右へ動き、フォロースルーでは大きく左へ移動しま す。つまり、球に対して自分があまりにも動きすぎるため、打点がバラつき、いつも球を芯で捉えることが難しくなるのです。
どうしても軸をイメージしたいなら、左の画のような軸を想定してください。つまり、肩の回転軸と腰の回転軸は、傾きが違うのです。そして、それぞれの傾きに沿ってスウィングすると、バックスウィングからトップにかけては左脇腹の肉がたるみ、ダウンスウィングからフォローでは右脇腹がたるみます。もし、トップまでクラブを振り上げたとき、右脇腹に肉のたるみがあるようなら、あなたの打点はバラつき気味で、すごく難しいゴルフをしていることになります。なので、Sスウィングでは「背骨を軸に」は一切忘れてください。
【書誌情報】
『誰でもできるナイスショットの絶対法則』
著者:佐久間馨
ゴルフのパットがうまくなるために、1アドレス(構え方)、2ストローク(打ち方)と距離感、3グリーンの読み方を写真を交えてその方法をわかりやすく解説。ラウンド当日の練習方法も、5分間~20分間の練習時間別に紹介。パッティングは、グリーンの傾斜を読む力、その感性を育むために必要な基礎技術をこの本で体得していただきたいと願いながら書きました。技術と感性が向上し、スコアアップに、そしてゴルフのおもしろさアップにつながりましたら幸いです。
公開日:2020.03.22