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飛距離アップのカギを握る左腕の動きとは!?【誰でもできるナイスショットの絶対法則/佐久間馨】

Text:佐久間馨

グリップエンドを急激に方向転換させる

飛ばしのコツは、腰の鋭いターンや、大きな体重移動や下半身の使い方や、大きなスウィングアークなどにあるのではなく、全部、上半身の出来事、それも腕だけでコトがすんでしまうのだということが、ご理解いただけたでしょうか。

もっと言えば、飛距離アップのカギは、インパクト直前にシャフトを逆しなり(しなり戻り)させることにあります。インパクト直前に、グリップエンドを急激に方向転換させてやることで、シャフトのしなり戻りが生まれるのです。

 

ご存知でしょうが、45インチのドライバーの長さはメートル換算すると114・3センチあります。一方、右手小指と左手人差し指が重なるところ(X点)は、グリップエンドから約7センチのところにあります。シャフトの長さを、X点からグリップエンドまでの7センチで割ると、114・3÷7=16・3、つまり、グリップエンドの動きに対して、シャフトの先端の移動量は16倍強になるわけです。

手元をたった7センチ方向転換させただけで、シャフトの先端は16倍もの速さと距離を動く。しかもシャフトの先端には約200グラムのクラブヘッドがついている、と考えると、ヘッドスピードにどれくらいの加速度が生じるか、そしてその質量を利用すればどれくらい球を飛ばせるか、想像しただけでも愉快になるでしょう。

Sスウィングは、手首回りのレバーアクション(てこの原理)を最大限に利用しているのです。ダウンスウィングで、とう屈していた左手首が尺屈したから、左前腕を回外させることで効率よくスピードアップができます。

出典:『誰でもできるナイスショットの絶対法則』著/佐久間馨

【書誌情報】
『誰でもできるナイスショットの絶対法則』
著者:佐久間馨

ゴルフのパットがうまくなるために、1アドレス(構え方)、2ストローク(打ち方)と距離感、3グリーンの読み方を写真を交えてその方法をわかりやすく解説。ラウンド当日の練習方法も、5分間~20分間の練習時間別に紹介。パッティングは、グリーンの傾斜を読む力、その感性を育むために必要な基礎技術をこの本で体得していただきたいと願いながら書きました。技術と感性が向上し、スコアアップに、そしてゴルフのおもしろさアップにつながりましたら幸いです。