映画を観るように「今ここにいる自分」を観察
自分の気持ちがネガティブになりそうなとき、試していただきたいのがマインドフルネスです。 マインドフルネスとは「いま自分が何をしているか」「何を感じているか」を自覚することで、心の苦しみをやわらげる認知療法のひとつ。
自分の置かれた状況を明確にすることで、落ち込みそうな気分に待ったをかけられます。ちなみに、自分について気づいている状態がマインドフル、マインドフルネスはその名詞形です。さらに、意識しないうちに時間が過ぎているような、我を忘れた状態をマインドレスです。
マインドフルネスのやり方はとてもシンプル。「テレビを見ている」「ウキウキしている」など、今の自分の行動や気持ちを言葉にするだけです。言葉で実況することで、より客観的に自分を観察できます。それは映画の観客のように、少し離れた所から自分を見ている感覚です。このとき大切なのは、何も変えようとしないこと。見たこと、感じたことに対して批判したり、思いを否定したりする必要はありません。
ただ観察するだけです。「また失敗した。どうしよう」と悩むのではなく「失敗をして不安なんだな」「失敗を責められるのが怖いんだな」と冷静に心の内を言葉にしてみます。すると感情の高まりが抑えられ、心が少しラクになるはずです。このような手法を習慣化できれば、出口の見えない苦悩も回避できるでしょう。
『図解 ストレスの話』はこんな人におすすめ!
・自宅でできるストレス解消法を知りたい
・なにがストレスの原因なのか知りたい
・急な頭痛や腹痛もストレスの一部であった?
と感じている方には大変おすすめな本です。
ストレス社会の現在、コロナの影響で環境が変化したことも加わり、仕事や家庭などでたまったストレスからくる心身の不調に悩んでいる人が増えています。そんな諸悪の根源であるストレスの解消法を医師が解説!
シリーズ累計300万部を突破した「図解シリーズ」の読みやすさ
図解シリーズは、右側に文章、左側に図解で解説という形で構成されているので、本が苦手な人にも理解しやすい内容です。
図解シリーズには、健康・実用だけではなく大人の学びなおしにピッタリな教養のテーマも満載。さくっと読めてしまうのに、しっかりとした専門家の知識を身につけることができるのが最大の魅力です!
気になる中身を少しだけご紹介!ネガティブでもいい!危機回避能力でうまく生きる
自分の後ろ向きな言動に対して「どうして自分はこうネガティブなんだろう・・・・・・」と、思い悩んでいる人は意外と多いのではないでしょうか。しかし、もともと人間はネガティブな思考をする生き物なのです。太古の昔、人が狩猟生活を営んでいた時代は、過酷な自然環境や獣との戦いなど、常に生命の危険に脅かされていました。そんな状況下では、いつも最悪を想定できる人が高い危機回避能力を持ち、生きのびる確率も高かったのです。つまり、心配性で臆病な人ほど強靭であり、生存能力にすぐれていたといえます。
こうした優位性が何万年も前から、DNAとして私たちに受け継がれているのです。ですから「人はネガティブで当然」「無理にポジティブなフリをしなくてもいい」と自信を持ってください。とはいえ、ネガティブな思いに支配されるのはつらいものです。うまく抜け出す方法も覚えておきましょう。
ポイントは浮かんでくるネガティブなイメージを、無理に振り払おうとしないこと。強く打ち消そうとするほど、かえってとらわれてしまいます。むしろ嫌な記憶や忘れたい場面を思い返し、心に浮かんだネガティブなイメージを縮小してみるのです。するとネガティブな思いが心に占める割合も小さくなり、その分、気持ちがラクになるでしょう。気が滅入る想像や妄想が頭から離れないとき、ぜひ試してみてください。
★ストレスに強い人と弱い人の差
★通勤時のゴロゴロおなかの原因
★夏と冬はうつになりやすい!?
★男性と女性でストレス解消法が違う?
などなど気になるタイトルが目白押し!
ストレスはためこんでしまうと心にも体にも不調をもたらします。ストレスがもとで引き起こしてしまう病気としてうつ病や不眠症、過敏性腸症候群などがありますが、特別な疾患がなかったり、目に見える異常が認められない場合もあり、誰にも言えずに一人で抱え込んでしまう人もいます。本書は、こうしたさまざまな悩みの原因となるストレスをためこまない解消法を解説するので、参考にしていただければ幸いです。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 ストレスの話』
ゆうき ゆう 監
諸悪の根源であるストレスの解消法を医師が解説。そもそも自律神経が乱れるまでストレスをため込まない男女別の考え方と、たまってしまったらすぐに自宅で解消できる方法を、メンタルマネジメントや栄養、運動など実用的な内容で紹介しています。
公開日:2024.01.17