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休み明けの月曜はどうして仕事や学校に行きたくないのか?【ストレスの話】

Text:ゆうき ゆう

気合を入れるとつらい気持ちはむしろ強まる

ストレスを前向きに受け止めることは大切ですが、つらいことを気合だけで乗り切ろうとすると、嫌だと思っていることがますます嫌になってしまうことがあるのです。これを心理学では「生理的覚醒による優勢反応の強化」といいます。具体的には朝、「仕事に行きたくない」と思いながら自分の頬をパンパンと叩いて「がんばろう!」と気合を入れます(=生理的覚醒)。すると、「がんばろう!」という気持ちとは裏腹に、より強く思っている「仕事に行きたくない」という気持ちの方が上回ってしまうのです(=優勢反応の強化)。この心理傾向は月曜日に特に目立ちます。自殺は月曜に多く発生しますし、心療内科の初診患者も月曜に多くなります。休み明けの月曜はどうしても仕事や学校に行くのが億劫(おっくう)になるもの。そこで真面目な人ほど気合を入れてがんばろうとするわけですが、かえってストレスが強まって心のバランスを崩してしまうと考えられるのです。

つらくても「気合が足りない」「気の持ちようだ」と考えるのはNG。そんなときにこそ意識してほしいのが「とりあえず」というキーワードです。「とりあえず家を出よう」「とりあえず会社の近くまで行ってみよう」など、自分に課す課題のレベルを思いきって下げてみましょう。スモールステップでひとつずつクリアすることが心をラクにし、つらさを乗り切る自信にもつながります。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 ストレスの話』
著:ゆうき ゆう

「ストレス社会」といわれている現在、科学や技術の発達で快適になっていく日々の生活とはうらはらに、
ストレスからくる心身の不調に多くの人が悩まされています。
ストレスの原因は仕事や学校、家庭、SNSなど人によってさまざま。
特に最近では、新型コロナウイルスの影響で
これまでの生活様式が大きく変化し、何かと行動も制限されました。
それにより、たまったストレスをうまく発散できずに常にイライラしたり、
不安感がいつまでたってもぬぐえずあまり眠れなくなったり…
また、ストレスは自律神経を乱す原因になるため、
放置すると免疫力も下がり、体の不調を招くことになります。
近年20~30代に多く見られる「過敏性腸症候群」はそのひとつで、
病院に行って検査をしても異常がみつからないのに、
日々便秘や下痢などの腹痛に悩まされる病気です。
早いうちに対処しなければ、
毎日腹痛におびえながら生活しなければならないという
新たなストレスが加わって悪循環に。
本書では、そんな諸悪の根源であるストレスの解消法を医師が解説。
そもそも自律神経が乱れるまでストレスをため込まない男女別の考え方と、
たまってしまったらすぐに自宅で解消できる方法を、
メンタルマネジメントや栄養、運動など実用的な内容で紹介しています。

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