ビタミン、カルシウムを摂取しないと悪循環に
現代は食生活が豊かになり、食料に困ることはない時代になりましたが、かわりに食生活のバランスが悪い人が増えています。コンビニやファストフードのごはんでは糖質や脂質を摂りすぎる傾向にあります。ビタミンや食物繊維、カルシウムの摂取量が少なく、栄養不足になるのです。栄養の偏りによる「新型栄養失調」に気をつけましょう。
足りない栄養素は食物繊維とビタミンB群!押さえておきたい3つのポイント
1.ご飯、パンをエネルギーに変えるビタミンB1・・・豚肉や紅鮭、精製度の低い穀類に含まれるビタミンB1は糖質を代謝し、エネルギーに変換します。糖質はエネルギーにできないと脂肪に代わります。ビタミンB1が欠乏すると、肥満やイライラなどの他、極端に欠乏すると歩行や意識に障害を起こしてしまう場合があります。
2.肉や油をエネルギーに変えるビタミンB2・・・レバーやうなぎなどのスタミナ食にたくさん含まれるビタミンB2は、脂質をエネルギーに変換します。ビタミンB2が欠乏すると、甲状腺の活性を維持できず、新陳代謝が乱れて冷え性や便秘、口内炎などになりやすくなります。
3.食物繊維とビタミンたっぷりの野菜・フルーツ・・・食物繊維は、胃や小腸で消化されずに大腸まで届き、腸内環境を整える効果があります。血糖値の急上昇を抑制する効果もあります。食物繊維が不足すると腸内環境が悪化して、便秘や痔になり、生活習慣病のリスクも高まります。
「食材と栄養素の話」はこんな方にオススメ!
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そう感じている方にはぜひ本書『食材と栄養素の話』を手に取っていただけたらと思います。
出典:『食材と栄養素の話』監/牧野 直子
【書誌情報】
『食材と栄養素の話』
牧野直子 監修
栄養をムダなく摂れる最強の調理法から冷凍保存法まで!食材と栄養素の知識がこれ一冊ですべてわかる!コロナ禍でカラダと健康について、改めて注目が集まっています。食事によってカラダの中から健康になることで免疫力を高め、病気に打ち勝つカラダになるために、まずは栄養素の知識が大切になります。本書では、毎日の食事に必要な“食材と栄養”の知識について、図解、写真で管理栄養士がわかりやすく解説します。糖質、たんぱく質、脂質の三大栄養素の話はもちろん、ビタミン、ミネラル、食物繊維の働きまで、意外と知らない役立つ知識が満載です。「免疫力を高める栄養素」「食材の“栄養が消える”残念な調理法」「栄養が失われない最強の冷凍保存法」などなど食材と栄養にまつわる情報を幅広く掲載。少し栄養の知識があるだけで毎日の食事が栄養価満点になり、自分や家族の健康状態も劇的に変わります!いつまでも健康でいたい人にはぜひ読んで頂きたい一冊です。
公開日:2022.11.01