生姜は加熱することでショウガオールが生成
生姜にはジンゲロールやジンゲロン、ショウガオールなどの特有の辛味成分があります。香り成分としてシネオール、ジンギベロール、ジンギベレンなどがあります。辛味成分には抗酸化作用、殺菌、食欲増進作用などがあり、香り成分には消炎、発汗、保温作用があります。辛味成分であるショウガオールは、加熱することで生成され、体を温める作用はジンゲロールより遥かに高くなります。
また生姜は生食の場合でも様々な効能があります。例えば血のめぐりをよくし、発汗を促す作用があります。他にも、消化を促進して腸内環境を整える効果や、有害な菌を殺菌する作用があるので、ガリは生魚の菌を殺菌する効果もあります。
まだまだ注目の生姜!使い方次第では料理をもっと美味しくする
ショウガオールは加熱をすることで生成されると述べましたが、実は乾燥させることでも生成されるのです。生姜をスライスしてオーブンで焼くだけで作ることができます。さらにミキサーにかければ調味料としても使用できます。
そして生姜には肉を柔らかくする効果もあります。生姜は肉に含まれるたんぱく質を分解する酵素を含んでおり、酵素の働きで肉が軟化するのです。この酵素は常温で働くので、生姜と肉を合わせたら冷蔵庫ではなく室温で20分以上置くことで肉を柔らかくすることができます。
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出典:『食材と栄養素の話』監/牧野 直子
【書誌情報】
『食材と栄養素の話』
牧野直子 監修
栄養をムダなく摂れる最強の調理法から冷凍保存法まで!食材と栄養素の知識がこれ一冊ですべてわかる!コロナ禍でカラダと健康について、改めて注目が集まっています。食事によってカラダの中から健康になることで免疫力を高め、病気に打ち勝つカラダになるために、まずは栄養素の知識が大切になります。本書では、毎日の食事に必要な“食材と栄養”の知識について、図解、写真で管理栄養士がわかりやすく解説します。糖質、たんぱく質、脂質の三大栄養素の話はもちろん、ビタミン、ミネラル、食物繊維の働きまで、意外と知らない役立つ知識が満載です。「免疫力を高める栄養素」「食材の“栄養が消える”残念な調理法」「栄養が失われない最強の冷凍保存法」などなど食材と栄養にまつわる情報を幅広く掲載。少し栄養の知識があるだけで毎日の食事が栄養価満点になり、自分や家族の健康状態も劇的に変わります!いつまでも健康でいたい人にはぜひ読んで頂きたい一冊です。
公開日:2022.11.29