ぐっすり眠って目覚めもすっきり
「睡眠負債」という言葉を聞いたことはありませんか。睡眠不足が借金のように積み重なって、あらゆる不調を引き起こす状態のことです。
私たち日本人は、世界的に見ても睡眠時間が短く、疲れているのに眠るまでに時間がかかる、寝ても疲れが取れない、眠りが浅く午前中や日中に強い睡魔に襲われるといった睡眠障害を抱える人も増えています。良質な睡眠が十分にとれていないと、免疫力低下や生活習慣病のリスクが高くなり、精神面でもうつに陥りやすくなる傾向があります。
睡眠の質を低下させる要因は、体内時計の乱れやストレスといわれていますが、腸の働きも睡眠の質を左右しています。
睡眠のリズムを整えるホルモン「メラトニン」の生成には、たんぱく質が分解されてできるアミノ酸の一種「トリプトファン」が必要です。また、腸でつくられる幸せホルモン「セロトニン」は、メラトニンになる前段階の物質。セロトニンの分泌が減少すると、メラトニンも減ってしまうのです。
体幹トレーニングで腸の働きがよくなると、メラトニンの分泌もスムーズになり、睡眠のリズムが整います。セロトニンも増えるので、リラックスして副交感神経の働きが優位になり、眠りにつきやすくなって睡眠の質も向上します。
就寝前にストレッチで筋肉をほぐしておくことも、心地よい目覚めにつながります。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 体幹の話』
著者:木場克己
新型コロナウィルスの影響でテレワークの導入や、不要不急の外出など、何かと家にいる時間が多くなっているため、運動不足や食事量の変化により、肥満になったり、筋力低下によって太りやすくなったりする人が多くいます。そこで、ダイエットや健康のために非常に重要になるのが体幹力。その言葉は聞いたことがあっても、実際鍛えると普通のアウターマッスルの筋トレと比べてどう良いのか、その効能と効果的な鍛え方などを図解・イラストでわかりやすく紹介します。大人も子供も楽に動けるようになり、さらに太りにくい体になる最強の方法など、今日から使える知識が満載です!
公開日:2021.07.16