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パットが打てなくなるのは支点が動くから!【タケ小山のゴルフ超上達ノート】

Text:タケ小山

パッティングは打てないと入らない。これはみなさんよくご存知だと思いますけど「打てない」ってのがどういうことだか本当にわかっていますか?ただ単純にショートするのが打てないということではありません。自分ではカップをオーバーするつもりで打っているのに、カップにすら届かない。あるいは転がりが悪くてラインに乗らない、これが「打てない」ということなんです。打てなくなると、グリップをチェックしたり、肩でストロークできているかどうかをチェックしたりしがちですが、そうじゃないんですよ。ストロークにこだわっているうちはパッティングは改善しません。これはタケ小山が保証します。

ではどこにこだわればいいのか。それはヘッドの動きなんですよ。どこでボールを打つのかというとパターのヘッドじゃないですか。つまりパッティングにおいて一番大事なのはクラブヘッドが動いているかどうかなんです。その肝心なクラブヘッドが仕事をしていないからボールが良い転がりにならないんですね。パッティングに限らず、14本のクラブすべてに言えることなんですが、ボールを打つときに一番動かなければならないのはクラブヘッドです。そして一番動かさなくていいのはグリップなんです。つまりグリップの動きがより少なく、クラブヘッドの動きがより大きくなったときに、効率良くボールを飛ばすことができるわけで、パッティングにもその法則はもれなく当てはまるということですね。ではなぜ打てなくなってしまうかというと、ストロークの支点が動いてしまうからです。支点というのはグリップですね。要するに手がカップのほうに動いてしまうからヘッドが出てこられなくなる。これが「打てない」という現象の正体です。

そういうわけなので、打てなくなったら手を動かさずにパターのヘッドを出していくことです。グリップエンドが自分のおヘソを向き続けるようにして、パターのヘッドで円弧を描いてやればいいんですよ。もっともこれは打てないときだけの処方箋ではなくて、パッティングの基本なんですね。青木功プロを見てください。青木さんなんて手を出さないどころか、逆にグリップエンドを飛球線後方に引きますからね。これはカウンターバランスっていう動きなんですが、そうすることでよりヘッドが出しやすくなります。だから青木さんはパッティングが上手い、とこうなるわけですよ。そういえば、ヘッドが出なくなったフィル・ミケルソンが一時期中尺パターを使っていたけれど、あのときに支点を動かさないことの重要性に気付いたのだと私は思っています。結局元に戻しましたが、その後パッティングが好調になったでしょう。ミケルソンは手の甲を突き出すフォワードプレスの動きが入るけれども、ちゃんと支点を作り始めたから再び入るようになったわけですね。支点の最小限の動きとヘッドの最大限の動きという要素が揃ったときにパットは入り始めるのです。これ間違いありません。

【書誌情報】
『タケ小山のゴルフ超上達ノート 誰も言わない実戦的スコアアップ術』
著者:タケ小山

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