効率のよい動物性と低脂質な植物性
食品から摂れるたんぱく質は、肉や魚、卵や乳製品に含まれる「動物性たんぱく質」と、豆や大豆製品、穀物などに含まれる「植物性たんぱく質」に大別されます。同じたんぱく質といっても動物性と植物性とではそれぞれ特徴や性質が異なるため、体への働き方にも違いが生じます。
動物性たんぱく質の最大の特徴は、体に必要なアミノ酸を豊富に、かつバランスよく含んでいるという点。特に体内でつくることのできない「必須アミノ酸」の含有量が植物性たんぱく質と比べて多く、筋肉や組織の材料となるたんぱく質を効率よく摂取できるのです。
動物性たんぱく質は、マガレイやクロマグロ、カツオなどの魚類に特に多く含まれています。また鶏むね肉や豚ロース肉、牛もも肉など、脂身の少ない部位の肉にも豊富に含まれます。
一方、植物性たんぱく質は、脂質が少ないという特徴があります。相棒の燃焼を助ける効果も高く、体脂肪の気になる人には魅力的です。植物性たんぱく質が多い食品としては、高野豆腐、大豆、そばなどが挙げられます。
動物性たんぱく質にはビタミンB群、植物性たんぱく質には食物繊維など、たんぱく質以外の栄養素も豊富。両者を上手に組み合わせて摂ることで、献立全体のバランスも整います。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 たんぱく質の話』
著:藤田聡
シリーズ累計発行部数130万部突破! ダイエット・健康で超大切な『たんぱく質』をテーマに、健康・実用ジャンルで制作する図解シリーズ最新作!昨今ダイエット業界でも注目を集める『たんぱく質』。せっかく痩せてもリバウンドしてしまう原因は、筋力の低下によるものが多く、その筋力を向上、維持するために欠かせないのがたんぱく質になります。「どんなものに入ってるの?」「リバウンドしないために1日に必要な量は?」「動物性と植物性の効果の違いはある?」など、たんぱく質の疑問を全て解決します。ダイエットのため、家族の健康のため、ぜひ読んで頂きたい一冊です。
公開日:2020.05.21