ロイシンを多めに脂肪は控えめに
良質なたんぱく質を含むとはいえ、脂質も多い動物性たんぱく質は、一見、ダイエットや美容に不向きな食材とみなされがちです。しかし、選び方にさえ気を付ければ、むしろ筋肉を効率的につくり出すたんぱく質は、ダイエットや美容の面でも強い味方になってくれるのです。
そのために意識したいことが必須アミノ酸のひとつである「ロイシン」を含む食材を積極的に摂ること。ロイシンは筋肉の合成を促す働きに優れたアミノ酸で、ぜひ知っておきたい栄養素です。
ロイシンは、マガレイやクロマグロなどの魚介、鶏むね肉、豚ヒレ肉などの赤身肉に多く含まれ、ダイエット中はこれらの動物性食品を意識的に摂りましょう。また、なるべく低脂質の動物性食品を選ぶことも重要です。例えば肉類では、脂質が多くなるどのカロリーも高くなるのでダイエット中は控えめにしたいものです。
さらに、たんぱく質んは消化吸収のスピードが速いほど、効率よく筋肉をつくれるという性質があります。つまり、より脂質が少なく、消化しやすい形状のものの方が消化されやすく筋肉になりやすいのです。
そのため、牛乳よりも低脂肪乳、鶏はもも肉よりも皮なしのむね肉やささ身、そしてかたまり肉よりも赤身のひき肉のほうがダイエッター向き。サバやツナの缶詰も油漬けではなく水煮を選ぶとベターです。
ロイシンをというアミノ酸を積極的に摂取し、脂肪の少ない食事を選んでダイエットに励みましょう。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 たんぱく質の話』
著:藤田聡
シリーズ累計発行部数130万部突破! ダイエット・健康で超大切な『たんぱく質』をテーマに、健康・実用ジャンルで制作する図解シリーズ最新作!昨今ダイエット業界でも注目を集める『たんぱく質』。せっかく痩せてもリバウンドしてしまう原因は、筋力の低下によるものが多く、その筋力を向上、維持するために欠かせないのがたんぱく質になります。「どんなものに入ってるの?」「リバウンドしないために1日に必要な量は?」「動物性と植物性の効果の違いはある?」など、たんぱく質の疑問を全て解決します。ダイエットのため、家族の健康のため、ぜひ読んで頂きたい一冊です。
公開日:2020.06.14