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食後に突如来るあの症状の正体!食後に眠くなるのはナゼ?【炭水化物の話】

Text:山田 悟

血糖値スパイクが命を脅かす!?

一度に多くの糖質を摂れば「血糖値スパイク」が起きやすくなり、それが繰り返されると、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞の発症につながる恐れがあります。ロカボでは、1日の糖質摂取量130gを3回以上に分けて摂りますが、それは血糖値スパイクを防ぐためです。

一般的に空腹時血糖値の目安は70〜100mgdL、食後血糖値目安は70〜140mgdLですが、私自身、ロカボをはじめる前には、食後の血糖値が急上昇していました。普通の駅弁を食べた後、血糖値を測ると200mgdLを超えたこともありましたが、健康診断では血糖値で引っかかったことはありません。これが食後高血糖の怖いところなのです。

食後高血糖同様、なかなか気づくことのできない血糖値スパイクですが、実はいくつかの症状が現れることがあります。最もわかりやすいのが昼食後です。午後2〜3時頃になると眠くなる、だるさを感じる、空腹感に襲われる、こうしたことが頻繁に起きれば、急激に上がった血糖値が急降下している恐れがあります。一方、血糖値が低すぎることも問題です。70mgdL以下になると手が震えたり、心臓がドキドキしたり、気持ち悪くなったりといった症状が出ます。早めに糖質(ブドウ糖5~10g程度)を口にし、低血糖状態を解消してください。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田悟

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田 悟

昨今、健康法やダイエット法として“糖質制限”が浸透し定番となっていますが、一度やってみたものの挫折してしまう人も多く「一生続けるのは現実的じゃない…」「やっぱり主食を食べたい」という声も少なくありません。
 本書では『炭水化物』をテーマに、ガマンせずに食べながら痩せる方法や生活習慣病の予防に役立つ知識を、糖尿病専門医でもある著者が図解でわかりやすく解説します。
 すべてのカギは『血糖値』。血糖値と聞くと、糖尿病など生活習慣病の人だけが気にするべき数値のようなイメージがあるかもしれませんが、健康診断の数値にあらわれない『食後高血糖』は成人の2人に1人に起きているといわれており、誰もが他人事ではない数値です。
 炭水化物を食べながらでも血糖値を上げない食事法を具体的に紹介し、「GI値の低い食品って太りにくいの?」「外食のときはどうすればいい?」「食べ過ぎてしまったら翌日は食事を抜くべき?」といったギモンにも医学的に回答。さらに「白米よりチャーハンのほうが太らない」「油はたくさん摂ってOK」「朝のフルーツはNG」など、今までの固定概念を覆す新常識も。
 最先端の研究にもとづいた食事法で、炭水化物や糖質を「食べられない」ではなく「どう工夫して食べるか」がわかる、楽しく一生続けられるメソッドが満載の一冊です。

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