血糖値を上げない食べ方とは
糖質を一切摂らなければ、血糖値の上昇は防ぐことができる。理論的にはそうなりますが、糖質を一切摂らない食生活は味気なく長続きしませんし、リバウンドの恐れも大きくなります。また、痩せるためには甘いものを我慢する、これはダイエットの常識のように捉えられていますが、その必要はありません。
間食でも10g以内なら糖質、甘いものを食べても問題ありません。むしろ、人工甘味料で甘いものはしっかり摂りましょう。また、糖質を抜こうとして炭水化物を控えすぎると、さまざまな体調不良が起こります。中でも多いのが便秘です。これは炭水化物を控えたことで食物繊維の摂取量が減ってしまったことが原因かも。糖質制限のために炭水化物全般を控える場合は、キノコや海藻類など低糖質で食物繊維の多い食品を積極的に摂るよう心がけましょう。そうすれば、便秘を予防することができるでしょう。
アメリカで健常者を対象にカロリー制限の実験をしたところ、強い意志を持って参加したにもかかわらず脱落者が相次ぐ結果になりました。しかも、元来のエネルギー摂取の75%に制限するよう指導されたにもかかわらず、グループ全体での平均カロリー摂取は88%でした。つまり、どれだけ強い意志を持っても、ストイックな制限は続かないということです。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田悟
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田 悟
昨今、健康法やダイエット法として“糖質制限”が浸透し定番となっていますが、一度やってみたものの挫折してしまう人も多く「一生続けるのは現実的じゃない…」「やっぱり主食を食べたい」という声も少なくありません。
本書では『炭水化物』をテーマに、ガマンせずに食べながら痩せる方法や生活習慣病の予防に役立つ知識を、糖尿病専門医でもある著者が図解でわかりやすく解説します。
すべてのカギは『血糖値』。血糖値と聞くと、糖尿病など生活習慣病の人だけが気にするべき数値のようなイメージがあるかもしれませんが、健康診断の数値にあらわれない『食後高血糖』は成人の2人に1人に起きているといわれており、誰もが他人事ではない数値です。
炭水化物を食べながらでも血糖値を上げない食事法を具体的に紹介し、「GI値の低い食品って太りにくいの?」「外食のときはどうすればいい?」「食べ過ぎてしまったら翌日は食事を抜くべき?」といったギモンにも医学的に回答。さらに「白米よりチャーハンのほうが太らない」「油はたくさん摂ってOK」「朝のフルーツはNG」など、今までの固定概念を覆す新常識も。
最先端の研究にもとづいた食事法で、炭水化物や糖質を「食べられない」ではなく「どう工夫して食べるか」がわかる、楽しく一生続けられるメソッドが満載の一冊です。
公開日:2024.04.13