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クラブフェースの開閉からゴルフを覚えよう【三觜喜一のキーワードレッスン】

Text:三觜喜一

フェースターンを覚える

ゴルフを始める人が、一番最初に覚えるべきなのは、ボールのとらえ方です。いわゆるインパクトと言われる部分で、このインパクトからゴルフをスタートするのが効率的です。そのように確信する理由は、クラブをどうボールに当てるかを最初に理解したゴルファーと、理解してないゴルファーとでは、上達の速度がだいぶ変わってくるからです。ですからまずは、ゴルフクラブをどのようにボールに当てればいいのかを、小さな振り幅で覚えます。最初は単純に、自分の見た目上でフェースが回転するように振ります。目安はグリップの文字を左側に向けるように打つことで、グリップ自体を回転しながらボールをとらえるのが、ゴルフを覚える第一歩となります。

このように、フェースがまっすぐ当たる意識を持たず始めたほうが実際は簡単で、1年ぐらいで70台が出る人が普通にいる一方で、グリップの位置がまったく変わらないように、まっすぐ打とうと思ってスタートしたゴルファーは、上達にとても時間がかかります。つまりボールのとらえ方を理解した上で、そこから順番にそれをやりやすくするために、どうスイングを作っていくかというのがスイング作りの第1テーマなわけです。ですからまずは地味に、時計盤の7時から5時ぐらいの振り幅で、フェースを開閉させて打ちましょう。実際に行ってみるとわかりますが、ちょっとでもまっすぐ当てたいと思うと、その瞬間にクラブの開閉は止まります。止まった瞬間にザックリやってしまうので、必ずしっかりとクラブフェースを回転しながら打つことです。フェースの開閉ができてきたら、徐々に振り幅を大きくしてみましょう。フェースが開閉しながら体の前を通過する感覚がわかってくると思います。

【書誌情報】
『最強インパクトを作る うねりスイング(世界基準のゴルフを身に付ける!)』
著者:三觜喜一

「ゴルフスイングの習得には、スイング中の4つの連続動作を行うことが重要」という、著者のスイング理論を数多くのカラー写真を交えてわかりやすく紹介。写真の他に、QRコードで連続動作がよくわかる動画が見られる! また、「うねりドリル」「かご練」など、スイング作りに不可欠な著者独自の練習ドリルも収録。ベストセラーとなった著者の前著『ゴルフは直線運動で上手くなる! 』を補完する、スイングメソッドを完全解説し、B5判という大きな紙面、300ページ近い本書は、ゴルフ初心者から経験者のスイングの見直しに必ず役立つ一冊だ。