スイング作りの方法が不適切だから飛距離が伸びない
しかし残念なことに、ほとんどのアマチュアゴルファーは、本来のポテンシャルを引き出せずに、「飛ばない」状態にあるのが実情です。一般男性でもヘッドスピードが女子プロの平均値である40m/sを下回る人が多いですし、さらに同じヘッドスヒード40m/sであっても、実際の飛距離が200Y行くか行かないかというのが実態でしょう。
これは筋力やパワーの問題ではなく、スイングに問題があり、効率的にヘッドスピードを出せておらず、その軌道も安定していないこと、つまり技術的な問題が主な原因です。そして多くのアマチュアゴルファーが「もっと飛ばしたい」と思って練習に取り組んでいるにもかかわらず、それを実現できていません。それは、飛ばせるゴルフスイングについて正しい理解がなく、不適切な方法でスイング作りや練習に取り組んでいるからだと言わざるを得ません。
【書誌情報】
『フォース理論で飛ばす! 世界基準の飛距離アップ術』
著者:吉田洋一郎
飛距離アップの方法として、腕力に任せてクラブを思い切り振ること、そのために筋力トレーニングが必要と考えるゴルファーが多い。ただ、これは勘違い。飛ばすためには力んで振ってもダメですし、トレーニングによって直接的にスイングがよくなるわけではないのです。だからこそ、筋力に頼らないスイングを目指すほうが効率的といえます。では、飛距離アップには何が必要か。それが本書のテーマである「フォース」なのです。「フォース(FORCE)」とは英語で、「力」という意味。スイングに関わるすべての力で、筋力だけでなく、重力、反力、遠心力など自分の外にあるエネルギー(外力)も含んでいます。この本では、「フォース」を効率的に使ってスイングスピードを上げ飛距離を伸ばす方法を紹介。外力の中でも「地面反力」「遠心力」「反動」「ミッドハンドフォース」の4つに焦点を当て写真、図版を多用して解説しています。また、アマチュアゴルファー4人に著者が実践レッスン。「フォース理論」に基づく指導を1カ月行い、その成果も収録しています。
公開日:2020.07.02