スイング理論の進化はクラブの進化
「フォース」を使ったスイングにおいては、昔からある動きがある一方で、従来のスイングメソッドではタブーとされてきたような動きも存在します。
その点については、スイング理論の進化であると、素直に受け入れていただきたいのです。
スイング理論が進化し変わってきている最大の理由は、ゴルフクラブの進化にあります。かつて主流だったパーシモンヘッドにスチールシャフトが装着されたドライバーというのは、重くてシャフトも硬く、真っすぐ飛ばすのが困難な扱いにくい道具でした。しかし現在主流となっているチタン製の大型ヘッドにカーボンシャフトが装着されたドライバーは、軽くて振りやすく、多少芯を外しても飛距離が落ちないうえ、本当に曲がりません。パーシモン時代をご存じの方なら、ドライバーが「格段にやさしくなった」ことに異論はないと思います。
【書誌情報】
『フォース理論で飛ばす! 世界基準の飛距離アップ術』
著者:吉田洋一郎
飛距離アップの方法として、腕力に任せてクラブを思い切り振ること、そのために筋力トレーニングが必要と考えるゴルファーが多い。ただ、これは勘違い。飛ばすためには力んで振ってもダメですし、トレーニングによって直接的にスイングがよくなるわけではないのです。だからこそ、筋力に頼らないスイングを目指すほうが効率的といえます。では、飛距離アップには何が必要か。それが本書のテーマである「フォース」なのです。「フォース(FORCE)」とは英語で、「力」という意味。スイングに関わるすべての力で、筋力だけでなく、重力、反力、遠心力など自分の外にあるエネルギー(外力)も含んでいます。この本では、「フォース」を効率的に使ってスイングスピードを上げ飛距離を伸ばす方法を紹介。外力の中でも「地面反力」「遠心力」「反動」「ミッドハンドフォース」の4つに焦点を当て写真、図版を多用して解説しています。また、アマチュアゴルファー4人に著者が実践レッスン。「フォース理論」に基づく指導を1カ月行い、その成果も収録しています。
公開日:2020.07.17