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日本人の3000万人超が抱える腰痛に伴う経済的な損失額とは!?【原因不明の腰痛は自律神経が9割】

Text:小林弘幸

腰痛に悩む人は3000万人以上!

●4人に1人は腰痛患者
 腰痛は、日本が抱える国民病といわれることも。厚生労働省のまとめた国民生活基礎調査においては、国民10人に1人以上が腰痛になっているという調査結果に。東京大学の調査では、それよりももっと多い人に人が腰痛に悩んでいるというデータが出ています。

人口に換算すれば3000万人以上の人が腰痛に悩んでいます。ただ一言で腰痛といっても色々な痛みがあります。鎮痛剤を飲んでも立ち上がれないような腰痛から、忙しいときには痛みが消える腰痛まで。そうした腰の痛み全てをまとめて『腰痛』と呼んでいます。

事故や先天的なことが原因だと防ぎようはありませんが、その人数や社会的な影響の規模は莫大で、腰痛に伴う経済的な損失は3兆円を超えると試算されています。そんなに多くの人がお金をかけてしまう背景には、腰痛は特効薬もなく、約8割が原因不明と言われるため、あらゆる方法をひとつひとつ試してみるしかない、という状況があるのではないでしょうか。

整体などの体への施術だけでなくサプリや漢方などにもお金がかかります。もしも、そういった状態があまり長く続いたために、腰痛は治せない病気だから放置してもいいと思ってしまっていたら不幸です。腰痛の多くは治療できる病気であることをまずは知り、正しい治療を実践してもらうことが大事です。

4人に1人が腰痛持ち=3000万人も!


腰痛は精神的にも金銭的にも大ダメージ


【出典】『原因不明の腰痛は自律神経が9割』
著:小林弘幸/順天堂大学医学部教授 日本文芸社刊

執筆者プロフィール
順天堂大学医学部教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。スポーツ庁参与。順天堂大学医学部卒業、同大学院医学研究科を修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、現職。自律神経研究の第一人者として、トップアスリートや文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上指導に携わる。『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム)、『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』(幻冬舎)など、著書も多数。

病院で検査してもわからない……。原因不明の腰痛を“自律神経”から改善する一冊。国内でおよそ3000万人が悩んでいるとも言われている『腰痛』。
腰痛の原因はぎっくり腰やヘルニアなど様々ですが、実はその80%以上が原因不明と言われています。コロナ禍でカラダを動かすことが少なくなったため、「座りっぱなしだったから」「運動不足だから」と腰痛の原因を運動不足や筋肉疲労によるものだと思い込み、原因を突き止めようと病院を受診しても、結果は『異常なし』。よくわからないまま筋弛緩剤や炎症を抑える薬だけ飲むも、なかなかよくならない、という人が多くいます。また、腰痛は気になるがゆえにインターネットで検索すると、ガンや膵炎などの症状と一致することもあり、長く続くと不安に煽られて毎日楽しく生活することができなくなってしまうことも。そんな長引く謎の腰痛ですが、それはストレスと自律神経の乱れから来る現代病『心因性腰痛』かもしれません。本書では、そんな原因不明の腰痛を持つ人に向けて、自律神経の名医が腰痛の原因になっている自律神経を整えて痛みを取る『心因性腰痛』の改善法を紹介します。リラックスするための入浴法から腸がよみがえる食事法、心を軽くするために必要な考え方、生活習慣など、誰でもすぐに実践できる心因性腰痛の改善法を掲載します。しつこい痛みで、マッサージ・整体・針など、どんなに骨や筋肉への治療を試しても良くならない腰痛をお持ちの方にはぜひ読んで頂きたい一冊です。

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