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朝につらい腰痛が発生しやすい理由とは?改善法はある!?【原因不明の腰痛は自律神経が9割】

Text:小林弘幸

腰を意識する朝はなぜ痛むのか?

●なぜ睡眠前後で痛みを感じるのか
   起床後すぐの腰痛。はたまた、就寝しようとベッドに潜りこんでから寝返りなどで腰の痛みを感じる。そういった悩みを抱える方は非常に多いはず。腰痛と睡眠を繋げた研究は近年進んでおり、中でも睡眠中は普段感じていた痛みが緩和されるといった研究データが存在しています。

その反面、人間の体は不眠や睡眠不足で腰の血流が著しく悪くなり、腰痛という形で出てくるということもわかっています。自律神経が乱れ、夜でも交感神経が優位になって深く眠れなくなり血流が悪くなってしまうのです。

朝、詰まっていた血が一気に流れると腰は刺激を感じて痛みの信号を出します。そしてそれが続くと、朝晩は痛みが出やすいという意識の刷り込みが起きます。朝起きた時の痛みは、交感神経が優位になろうと体全体が動き始めているタイミングに加えて、仰向けに寝ていた場合、内臓が腰に下がって腰を圧迫しています。そうした血流がせき止められた状態から一気に体を動かすというのも痛みを感じやすい原因のひとつです。

朝に限らず、自分が痛みを感じやすい時間や状況など「このタイミングに痛みは起きる」ということが脳に記録されてしまっており、それ自体が心理的に痛みを呼び起こしやすくしてしまっているとも考えられます。

なぜ朝は腰痛が発生しやすいのか!?

朝起きたときは、交感神経が優位になり体全体が動き始めます。また、就寝中に仰向けに寝ていた場合、内臓が腰に下がって腰を圧迫しています。そうした血流がせき止められた状態から一気に体を動かすという体的な負荷もあります。


朝のつらい腰痛をなくすためには?

朝の腰の血流不良が腰痛の原因になっている場合もあります。そうした事態を防ぐためには、自律神経を乱すような睡眠時間の減少やストレス状態の改善を行い、「この時間帯は痛くなる」という意識から脱却しましょう。


【出典】『原因不明の腰痛は自律神経が9割』
著:小林弘幸/順天堂大学医学部教授 日本文芸社刊

執筆者プロフィール
順天堂大学医学部教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。スポーツ庁参与。順天堂大学医学部卒業、同大学院医学研究科を修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、現職。自律神経研究の第一人者として、トップアスリートや文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上指導に携わる。『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム)、『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』(幻冬舎)など、著書も多数。

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腰痛の原因はぎっくり腰やヘルニアなど様々ですが、実はその80%以上が原因不明と言われています。コロナ禍でカラダを動かすことが少なくなったため、「座りっぱなしだったから」「運動不足だから」と腰痛の原因を運動不足や筋肉疲労によるものだと思い込み、原因を突き止めようと病院を受診しても、結果は『異常なし』。よくわからないまま筋弛緩剤や炎症を抑える薬だけ飲むも、なかなかよくならない、という人が多くいます。また、腰痛は気になるがゆえにインターネットで検索すると、ガンや膵炎などの症状と一致することもあり、長く続くと不安に煽られて毎日楽しく生活することができなくなってしまうことも。そんな長引く謎の腰痛ですが、それはストレスと自律神経の乱れから来る現代病『心因性腰痛』かもしれません。本書では、そんな原因不明の腰痛を持つ人に向けて、自律神経の名医が腰痛の原因になっている自律神経を整えて痛みを取る『心因性腰痛』の改善法を紹介します。リラックスするための入浴法から腸がよみがえる食事法、心を軽くするために必要な考え方、生活習慣など、誰でもすぐに実践できる心因性腰痛の改善法を掲載します。しつこい痛みで、マッサージ・整体・針など、どんなに骨や筋肉への治療を試しても良くならない腰痛をお持ちの方にはぜひ読んで頂きたい一冊です。

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