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85%が原因不明の腰痛が集中している瞬間は痛みが消える理由とは!?【原因不明の腰痛は自律神経が9割】

Text:小林弘幸

腰痛を意識しなくなることが重要

●気分転換という魔法の痛み止め
 面白いテレビや映画を観ているときや仕事に集中しているとき。友人と楽しい会話をしているとき。そういう瞬間に腰痛を感じなかった! という経験はありませんか? これは何も腰痛に限った話ではなく、虫歯や捻挫、骨折をしたときも同ようで、痛みを伴う症状の多くは、何かに集中しているときに無痛に近づくことがわかっています。意識を腰に集中しないことや痛みを忘れて何かに没頭することは、痛みの予防だけでなく心因性腰痛の治療の大きなきっかけ作りとなります。

逆に腰の痛みを意識し続けて行動すると、痛みのレベルは段々と上がってきます。痛みがあるということを確認し「あぁ、なんで痛いのだろう」と思いつめることは、体をリラックス状態にさせたい副交感神経の働きを阻害します。しかも、痛みを感じると腰以外の筋肉もこわばっていきます。その結果、末梢神経に緊張の信号が働きかけられ、血行不良によって痛めつけられている腰を、紐でよりグルグル巻きにして圧迫しているようなもの。

残念ながら、痛みを感じてつらいと思うこと自体が、痛みが強くなるスパイラルを生んでいるのです。こういうとき、痛み止めを飲んで紛らわすのもひとつの手ですが、集中できたり楽しめる何かを見つけ、実践することが一番の解決策になるのでぜひ意識してみてください。

集中している瞬間は痛みが消える

天然の痛み止めを処方してくれる鍵が脳に存在します。それは、楽しいことに集中することです。そうすると脳内で痛みを抑えるドーパミンが放出され、自然と痛みが消えます。逆に痛いことを意識すると、より痛みを感じやすくなっていきます。自分の趣味や楽しいことに時間を割くことはストレス解消にも繋がるため、ぜひ試してください。


痛みを我慢しすぎるのもNG

楽しいことに集中できるのが一番ですが、痛みがつらいときは痛み止めを利用するのも解決策のひとつです。というのも、痛みを我慢すること自体がストレスとなり自律神経の乱れを生んでいくからです。慢性的な痛みで、集中しているときや楽しいときもつらさを感じる場合は、病院で薬を処方してもらいましょう。


【出典】『原因不明の腰痛は自律神経が9割』
著:小林弘幸/順天堂大学医学部教授 日本文芸社刊

執筆者プロフィール
順天堂大学医学部教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。スポーツ庁参与。順天堂大学医学部卒業、同大学院医学研究科を修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、現職。自律神経研究の第一人者として、トップアスリートや文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上指導に携わる。『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム)、『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』(幻冬舎)など、著書も多数。

病院で検査してもわからない……。原因不明の腰痛を“自律神経”から改善する一冊。国内でおよそ3000万人が悩んでいるとも言われている『腰痛』。
腰痛の原因はぎっくり腰やヘルニアなど様々ですが、実はその80%以上が原因不明と言われています。コロナ禍でカラダを動かすことが少なくなったため、「座りっぱなしだったから」「運動不足だから」と腰痛の原因を運動不足や筋肉疲労によるものだと思い込み、原因を突き止めようと病院を受診しても、結果は『異常なし』。よくわからないまま筋弛緩剤や炎症を抑える薬だけ飲むも、なかなかよくならない、という人が多くいます。また、腰痛は気になるがゆえにインターネットで検索すると、ガンや膵炎などの症状と一致することもあり、長く続くと不安に煽られて毎日楽しく生活することができなくなってしまうことも。そんな長引く謎の腰痛ですが、それはストレスと自律神経の乱れから来る現代病『心因性腰痛』かもしれません。本書では、そんな原因不明の腰痛を持つ人に向けて、自律神経の名医が腰痛の原因になっている自律神経を整えて痛みを取る『心因性腰痛』の改善法を紹介します。リラックスするための入浴法から腸がよみがえる食事法、心を軽くするために必要な考え方、生活習慣など、誰でもすぐに実践できる心因性腰痛の改善法を掲載します。しつこい痛みで、マッサージ・整体・針など、どんなに骨や筋肉への治療を試しても良くならない腰痛をお持ちの方にはぜひ読んで頂きたい一冊です。

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