自律神経が整うストレッチとスクワット
●朝のダラダラをシャキッとさせる
腰を痛めると動かすのが怖かったり億になるものです。しかし、心因性腰痛に限らず適度な運動をすることで、痛みを退けることにも繋がります。特に朝と夜に、ストレッチとスクワットをするだけで自律神経を整えられます。
まずはストレッチで体の筋肉をほぐしていきます。コツは大きな筋肉をゆっくりと、深い呼吸をしながらほぐしていくこと。無理に腰をぐりぐり回したり、勢いをつけてストレッチをやってはいけません。気持ちいいと感じるぐらいの力をでストレッチをしていきます。 そして体が十分にほぐれたら次はスクワット。
スクワットは、人間の筋肉量が一番多い下半身の運動をひとつの動作で行えます。腰の痛みだけでなく、下半身のポンプ機能を促進し、全身に血液が回ることで肩こりなどにも効果があります。最初は無理せず数回だけでも大丈夫です。毛細血管まで血の流れが良くなり、その結果、脳から足先まで温まり、不調も改善。脂肪燃焼や筋力アップも期待できます。スクワットもストレッチと同じく、素早く行わず1回8秒ぐらいのゆっくりとした動きを行いましょう。
ちなみに夜はもう少し回数や強度を上げてもOKです。お風呂に入った後のぼーっとスマホを見る時間をストレッチやスクワットタイムに変えるだけで、眠りへの入り方が大きく変化します。
しっかり自律神経が整うスクワット
スクワットは下半身全体の筋肉を動かす運動です。繰り返し行うことで、下半身のポンプの機能により全身に血液が流れていきます。ぜひ実践してみてください。
体をお休みモードにしてくれるストレッチ
副交感神経を優位にしてくれる、ベッドの上でできるストレッチもオススメ。リラックスしながら腰やお尻の血流を改善します。腰の痛みがある人は、痛みが出ない範囲で行いましょう。
【出典】『原因不明の腰痛は自律神経が9割』
著:小林弘幸/順天堂大学医学部教授 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
順天堂大学医学部教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。スポーツ庁参与。順天堂大学医学部卒業、同大学院医学研究科を修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、現職。自律神経研究の第一人者として、トップアスリートや文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上指導に携わる。『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム)、『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』(幻冬舎)など、著書も多数。
病院で検査してもわからない……。原因不明の腰痛を“自律神経”から改善する一冊。国内でおよそ3000万人が悩んでいるとも言われている『腰痛』。
腰痛の原因はぎっくり腰やヘルニアなど様々ですが、実はその80%以上が原因不明と言われています。コロナ禍でカラダを動かすことが少なくなったため、「座りっぱなしだったから」「運動不足だから」と腰痛の原因を運動不足や筋肉疲労によるものだと思い込み、原因を突き止めようと病院を受診しても、結果は『異常なし』。よくわからないまま筋弛緩剤や炎症を抑える薬だけ飲むも、なかなかよくならない、という人が多くいます。また、腰痛は気になるがゆえにインターネットで検索すると、ガンや膵炎などの症状と一致することもあり、長く続くと不安に煽られて毎日楽しく生活することができなくなってしまうことも。そんな長引く謎の腰痛ですが、それはストレスと自律神経の乱れから来る現代病『心因性腰痛』かもしれません。本書では、そんな原因不明の腰痛を持つ人に向けて、自律神経の名医が腰痛の原因になっている自律神経を整えて痛みを取る『心因性腰痛』の改善法を紹介します。リラックスするための入浴法から腸がよみがえる食事法、心を軽くするために必要な考え方、生活習慣など、誰でもすぐに実践できる心因性腰痛の改善法を掲載します。しつこい痛みで、マッサージ・整体・針など、どんなに骨や筋肉への治療を試しても良くならない腰痛をお持ちの方にはぜひ読んで頂きたい一冊です。
公開日:2022.04.04