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特定の体勢で痛みが出る『前屈障害型腰痛』と『後屈障害型腰痛』とは!?【原因不明の腰痛は自律神経が9割】

Text:小林弘幸

前屈障害型腰痛と後屈障害型腰痛

●特定の体勢で痛みが出る
腰の痛みといっても出るタイミングは人それぞれ。でも大きな痛みの分類として『前に屈むと痛い(前屈障害型腰痛)』と『後ろに反らすと痛い(後屈障害型腰痛)』という分け方があります。まず前に屈むと痛い場合ですが、椎間板の障害や脊椎の変性。また、働き盛りのデスクワークなどによる背筋の疲労などが原因として考えられます。落としたペンを拾ったり、台所で屈みながら調理をすると痛みが発生します。背筋が弱かったり、普段から猫背やストレートネックで生活している場合に発症することも。

痛みが出たらなるべく屈まないこと、完治したら軽い背筋トレーニングなどで予防することが大事です。後ろに反らすと痛い場合も、椎間板の障害や脊椎の変性が原因となります。特に加齢による歪みが腰痛に繋がります。対策は、手術やコルセットなど治療法は色々ありますので、お医者さんと相談して決めると良いでしょう。両者に言えることですが、痛みがなくなったタイミングで正しいトレーニングを行うこと。次に、普段の生活で正しくない座り方や寝方をしていないか見直すこと。そして体を動かすことを恐れず、適度な運動を心がけましょう。そうするだけで、筋肉や骨がサポーターとなり、再発を抑えていくことができますよ。

『前屈障害型腰痛』とは?

前に屈むと痛い場合。ちょっとした屈む動作や物を取るときに痛いと感じるのは『前屈障害型腰痛』と呼ばれています。


『後屈障害型腰痛』とは?

背中を後ろに反らした際に痛みがあるのは『後屈障害型腰痛』と呼ばれています。


【出典】『原因不明の腰痛は自律神経が9割』
著:小林弘幸/順天堂大学医学部教授 日本文芸社刊

執筆者プロフィール
順天堂大学医学部教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。スポーツ庁参与。順天堂大学医学部卒業、同大学院医学研究科を修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、現職。自律神経研究の第一人者として、トップアスリートや文化人のコンディショニング、パフォーマンス向上指導に携わる。『医者が考案した「長生きみそ汁」』(アスコム)、『死ぬまで歩くにはスクワットだけすればいい』(幻冬舎)など、著書も多数。

病院で検査してもわからない……。原因不明の腰痛を“自律神経”から改善する一冊。国内でおよそ3000万人が悩んでいるとも言われている『腰痛』。
腰痛の原因はぎっくり腰やヘルニアなど様々ですが、実はその80%以上が原因不明と言われています。コロナ禍でカラダを動かすことが少なくなったため、「座りっぱなしだったから」「運動不足だから」と腰痛の原因を運動不足や筋肉疲労によるものだと思い込み、原因を突き止めようと病院を受診しても、結果は『異常なし』。よくわからないまま筋弛緩剤や炎症を抑える薬だけ飲むも、なかなかよくならない、という人が多くいます。また、腰痛は気になるがゆえにインターネットで検索すると、ガンや膵炎などの症状と一致することもあり、長く続くと不安に煽られて毎日楽しく生活することができなくなってしまうことも。そんな長引く謎の腰痛ですが、それはストレスと自律神経の乱れから来る現代病『心因性腰痛』かもしれません。本書では、そんな原因不明の腰痛を持つ人に向けて、自律神経の名医が腰痛の原因になっている自律神経を整えて痛みを取る『心因性腰痛』の改善法を紹介します。リラックスするための入浴法から腸がよみがえる食事法、心を軽くするために必要な考え方、生活習慣など、誰でもすぐに実践できる心因性腰痛の改善法を掲載します。しつこい痛みで、マッサージ・整体・針など、どんなに骨や筋肉への治療を試しても良くならない腰痛をお持ちの方にはぜひ読んで頂きたい一冊です。

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