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あなたはどのタイプ?期間によって異なる腰痛の3つのタイプとは?【腰痛の話】

Text:吉原潔

そもそも腰痛って何?

腰痛について解説する前に、みなさんは腰がどこからどこまでの部位を指すのかご存じでしょうか。何となく「ベルトを締めるお腹を中心に、その上下あたり」というのが共通認識かもしれませんが、実は正式な定義がなく、あくまで「腰はこのあたり」としか答えられないのです。

少し専門的な話をしますと、一般的に背骨と呼ばれる脊椎は、上から順に7個の頸椎(首)、12個の胸椎(背中)、5個の腰椎(腰)に加えて、骨盤にある仙骨と尾骨で形成されています。この腰椎と仙骨のある部分が、みなさんの思い描く腰の範囲に近いような気もします。そして、その領域の関節や骨、筋肉などの不調が、痛みをはじめ炎症、損傷といった症状で表れるのが、主な「腰痛」といえるでしょう。

ちなみに、腰痛とは病気の名前ではなく、腰部周囲の痛みや張りなどの不快感を示す症状の総称。正しくは「腰痛症」といい、痛みの継続期間で3つに分類することができます。発症してから4週間未満で痛みが治まるものが「急性腰痛症」で、ぎっくり腰と呼ばれる状態がこれに含まれます。

さらに痛みが3ヵ月続くと「亜あ急性腰痛症」、それ以上痛みが継続する場合は「慢性腰痛症」にあたります。腰は上半身と下半身の要となるつなぎ目部分。動かす機会が多いことから負担もかかりやすく、不具合が起きやすい部位なのです。

急性と慢性の違いって何?

急性と慢性の違いって何?『専門医がしっかり教える 図解 腰痛の話』

腰痛症の急性と慢性の分類は、 痛みの継続期間によるもの。 4週間未満で痛みが治まれば急性、3ヵ月以上痛みが続くものを慢性と呼びます。

急性腰痛症

痛みが継続する期間:発症~4週間未満

状態:突然の痛みなど、急性症状が主体の時期

亜急性腰痛症

痛みが継続する期間:4週間以上~3ヵ月未満

状態:急性の症状が治まらず、慢性との中間期

慢性腰痛症

痛みが継続する期間:3ヵ月以上

状態:痛みが続き、症状が慢性化する時期

出典:『専門医がしっかり教える 図解 腰痛の話』著/吉原潔

【書誌情報】
『専門医がしっかり教える 図解 腰痛の話』
著:吉原潔

今や4人に1人が悩んでいるとも言われる国民病である『腰痛』。ぶつけた、痛めた、ぎっくり腰といった原因がハッキリしている腰痛だけでなく、『脊柱管狭窄症』『椎間板ヘルニア』『ぎっくり腰』などによる痛みや、病院で検査しても特に異常が無いと言われるものまで、痛みの原因は多種多様にあります。しかし、そんな痛みに対して痛み止めや筋弛緩剤などの薬で対処療法だけをしていても根本の治癒にはなかなか繋がらないため、しっかりと『腰痛の原因』と向き合うことが大切です。本書ではそんな腰痛を治して、長い人生を痛み無く健康に過ごすために、『脊柱脊髄外科専門医』と『フィットネストレーナー』という2つの肩書を持つ腰痛の名医による、腰痛が治らない意外な原因と、骨と筋肉にアプローチする自宅でできる腰痛のセルフケア法を紹介します。

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