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「幽体離脱」は決してオカルト現象じゃない!寝ている間に身体が動かなくなる現象に正体は?【人体の不思議】

Text:西野精治

幽体離脱はオカルト現象ではなかった!?

昔から死ぬと魂たましいが抜けて体から離れ、横たわっている自分の体を見下ろす「幽体離脱」という現象が伝えられていますが、実際にはありえないことです。しかし、意外にもこの臨死体験は珍しいことではなく、心停止後に回復した人のうち、臨死体験を経験した人は多く、その内容は不気味なほど似通っていることが知られています。

とくに多い共通点は、前述の幽体離脱、穏やかな気分、遠くで強烈に輝く光、異界から来た人々とのやりとりなどといった謎めいたものです。ただ、起こったとしても一生に1度程度で、科学的検証はされにくく、スピリチュアルな現象としてかたずけられていました。

ところが臨死状態にならずとも、幽体離脱状態を体験することができます。それは脳に実験で、直接電気刺激を与えると、いろいろな反応が起こるのです。たとえば、脳の運動野を刺激すると、勝手に腕が上がったり、視覚野を刺激すると見えるはずのない色が見えたりするのです。

この実験でベッドに横たわっている人の大脳の「角回」という部位を刺激したとき、自分が浮かび上がって横たわっている自分を見下ろしているという、幽体離脱の感覚を味わった被検者が現れたのです。

このことから角回によって夢にも似た幻覚症状が引き起こされるのだろうという仮説が立てられました。角回は言語認知、聴覚情報などに関連する領域です。ヒトや動物の進化において早期の段階で獲得されたのではないかとされています。

つまり、ほかの動物が敵か味方かといった本性を見抜く生存競争の武器として、脳に組み込まれているのだろうといわれています。

俯瞰でものを見る幽体離脱は「自分の内面を凝視する」という人にとっても重要な能力で、トップアスリートには、この超能力を備えている選手が多いといわれています。

出典:『図解 人体の不思議』監修/荻野剛志

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本書では、人間の“からだ”についての理解を深めるための基本的な疑問を取り扱い、図解を入れながら、わかりやすく説明しています。読めば皆様の“からだ”のことをもっと知ろうとする意欲を刺激し、さらに知識を得るための第一歩となってくれるはずです。

脳は重くてシワの数が多いほど頭がいいのか?

生物の体には不思議なポイントが沢山あります。そして特に最も神秘的なカラダの部位と言えば人間の脳です。まずは、人体の脳における不思議について解説しましょう。

動物と脳の関係を比較すると、一般に小動物ほど体重の割に脳が重く、逆に大型動物ほど軽いことがわかります。動物の脳と体重の間には、「脳の重量は体重の0.75乗に比例する」という規則性があり、これを「スケーリング」といいます。ただし、この動物界の普遍的な規則にあてはまらない動物がいます。それがヒトです。ヒトは、動物の中では例外的に大きな脳を持っているのです。

また、ヒトの場合、アインシュタインの脳が1230グラムと一般的な成人男性の脳(1350〜1500グラム)よりも小さかったことから、脳の大きさと頭のよさは関係ない、ともいわれます。しかし、カリフォルニア大学の「脳の大きさと知能指数(IQ)の関係」の研究では、わずかながら脳の大きな人ほどIQが高く、とくに「大脳皮質」の「前頭前野」と「後側頭葉」の皮質が厚い人のIQが高いという結果が発表されました。

天才は生まれつきではない、幼少期がポイント

ところが、さらに研究を進めると、皮質が厚くてもIQが高くない人がいることもわかりました。このことから「IQの高さは皮質の厚さより、脳が幼少期にどれだけ成長したかが重要」といわれてきました。この説を裏づけるように、IQが120以上の人の脳は、7〜9歳頃の幼少期にはむしろ平均よりも皮質が薄く、その後13歳まで肥大化し、厚みを増し続けていたとされ、幼少期の教育熱は高まりそうです。

しかし、一方でIQはあらゆる知能を網羅した数値ではなく、万能性がないことも把握する必要がありそうです。昔からよく「脳みそのシワが多いほど頭がいい」といわれます。しかし、脳のシワは胎児のときに大脳が形成される過程でつくられ、生まれたときにはすでにできあがっているため、成長してどんなに勉強してもシワの数は増えないそうです。

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【書誌情報】
『図解 人体の不思議』
監修:荻野剛志

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