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正体は両方とも同じ?どうしても出てしまう「おなら」と「ゲップ」の正体とは?【人体の不思議】

Text:西野精治

おならの臭さのもとは腸内環境にある

「出物腫れ物所嫌わず」といわれるように、出てほしくないときに限って出てしまう「おなら」と「ゲップ」は同じ空気からなる、いわば兄弟同士の間柄です。息を吸ったときに吸い込む空気は、気管を通って肺に行きますが、おならやゲップのもとの正体は、食べものと一緒に飲み込んだ空気です。

私たちは、食事をしたり唾液を飲み込んだとき、おしゃべりをしているときなど、知らないうちに空気を一緒に飲み込んでいます。

ほかにもビールや炭酸飲料を飲むことで発生した二酸化炭素などのガスは、胃の上部にある「胃底部」にたまっていきます。これらがいっぱいになり、一定量を超えて圧力が高まると、胃が楽になろうとして噴門を開き、逆流して口から出るのがゲップなのです。

一方、残りの空気は食べもののカスと一緒に腸に移動し、おならとして肛門から出ていくのです。空気の成分は窒素と酸素、二酸化炭素などですが、空気は臭くないのにおならが臭いのはなぜでしょうか。

それは、腸内の細菌が大腸に運ばれてきた食べもののカスを分解し、栄養とする際に出る腸内細菌から生まれる硫化水素などのガスが、においのもととなっているのです。そのため、おならのにおいは、その人が食べたものによって変わります。

肉類やチーズ、卵などの動物性食品やニンニクなど臭いのきつい食品からは臭いガスが発生し、芋やキャベツなどの繊維質の多い野菜から出るガスには、あまりにおいはありません。臭さのもとは腸内環境にあるようです。

一般に、健康な人では1日に平均して5〜6回はおならをするといわれます。おならを我慢すると健康を害する可能性がありますから、無理な我慢はしないようにしましょう。

出典:『図解 人体の不思議』監修/荻野剛志

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以上の方には「図解 人体の不思議」は大変おすすめな本です。

テレビやインターネットには健康に関するさまざまな情報があふれており、スマートフォンで専門的な知識ですら手軽に検索することが可能です。しかし、これらの健康に関する情報にはさまざまな内容が含まれており、その真偽を含めた有用性(どれが大事な情報か)を判断することが難しい状況があるように思われます。

これらの情報の有用性を判断して有効に活用し、自分自身が健康であるためには、まず人間の“からだ”についてできるだけ正しい知識を持つことが重要ではないでしょうか?なぜならこの正しい知識を持つことが、巷にあふれる健康に関する情報に流されず、鵜呑みにせず、どれが有用な情報であるのかを判断できるようになる土台となるからです。

本書では、人間の“からだ”についての理解を深めるための基本的な疑問を取り扱い、図解を入れながら、わかりやすく説明しています。読めば皆様の“からだ”のことをもっと知ろうとする意欲を刺激し、さらに知識を得るための第一歩となってくれるはずです。

脳は重くてシワの数が多いほど頭がいいのか?

生物の体には不思議なポイントが沢山あります。そして特に最も神秘的なカラダの部位と言えば人間の脳です。まずは、人体の脳における不思議について解説しましょう。

動物と脳の関係を比較すると、一般に小動物ほど体重の割に脳が重く、逆に大型動物ほど軽いことがわかります。動物の脳と体重の間には、「脳の重量は体重の0.75乗に比例する」という規則性があり、これを「スケーリング」といいます。ただし、この動物界の普遍的な規則にあてはまらない動物がいます。それがヒトです。ヒトは、動物の中では例外的に大きな脳を持っているのです。

また、ヒトの場合、アインシュタインの脳が1230グラムと一般的な成人男性の脳(1350〜1500グラム)よりも小さかったことから、脳の大きさと頭のよさは関係ない、ともいわれます。しかし、カリフォルニア大学の「脳の大きさと知能指数(IQ)の関係」の研究では、わずかながら脳の大きな人ほどIQが高く、とくに「大脳皮質」の「前頭前野」と「後側頭葉」の皮質が厚い人のIQが高いという結果が発表されました。

天才は生まれつきではない、幼少期がポイント

ところが、さらに研究を進めると、皮質が厚くてもIQが高くない人がいることもわかりました。このことから「IQの高さは皮質の厚さより、脳が幼少期にどれだけ成長したかが重要」といわれてきました。この説を裏づけるように、IQが120以上の人の脳は、7〜9歳頃の幼少期にはむしろ平均よりも皮質が薄く、その後13歳まで肥大化し、厚みを増し続けていたとされ、幼少期の教育熱は高まりそうです。

しかし、一方でIQはあらゆる知能を網羅した数値ではなく、万能性がないことも把握する必要がありそうです。昔からよく「脳みそのシワが多いほど頭がいい」といわれます。しかし、脳のシワは胎児のときに大脳が形成される過程でつくられ、生まれたときにはすでにできあがっているため、成長してどんなに勉強してもシワの数は増えないそうです。

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【書誌情報】
『図解 人体の不思議』
監修:荻野剛志

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