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買うべき油と買ってはいけない油とは?油に含まれる「脂肪酸」に注目!【図解 腎臓の話】

Text:上月正博

食用油は「どれも同じ」ではない

肥満気味の方や健康診断で医師からコレステロール値を指摘されたという人は「油」の摂り方を見直してみましょう。一般にバターやラード、乳製品などの動物性油脂は体内に溜まりやすく、コレステロールを増やす「飽和脂肪酸」が多く含まれています。

一方、植物の実や種から作られる植物性油脂はコレステロールを減らす作用のある「不飽和脂肪酸」が多いといわれていますが、油脂であることには変わりないため、過剰に摂り過ぎれば肥満の原因に。なかでもリノール酸を多く含む「n-6系(オメガ6系)多価不飽和脂肪酸」は、動脈硬化や心臓病のリスクを高めるとも言われています。

普段サフラワー油やコーン油を使っている方は、この機会に油を変えるか、使用を控えたほうがいいかもしれません。さまざまな種類がある油脂のなかでも腎臓に不安のある方におすすめなのが、α-リノレン酸を多く含んだあまに油やえごま油です。

これらは体内で作ることができない必須脂肪酸のひとつ「n-3系(オメガ3系)多価不飽和脂肪酸」で、血中コレステロールを下げる働きがあります。右記の植物油のほかにもサバやイワシといった青魚(の魚油)に多く、血液をサラサラにして成人病予防にも効果のあるDHA、EPAも豊富に摂ることができます。

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 腎臓の話』著/上月正博

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 腎臓の話』
著:上月 正博

血液をろ過する、尿をつくる、水分や塩分、ミネラル量などを一定に保つなど、数々の重要な役割のある臓器『腎臓』。普段はあまり意識することはないものの、人間の体の中で非常に大きな役割を果たしています。しかし、加齢をはじめ、生活習慣病などで悪くしてしまうと、人工透析が必要になってしまうなど、健康寿命に直結する臓器でもあります。本書ではそんな腎臓を長く健康に保つために、腎臓の名医による、腎機能を正常に保ち、いつまでも健康でいられるコツを紹介します。『そもそも腎臓の役割って?』という基本的な知識はもちろん、1300万人以上いるといわれる『慢性腎臓病(CKD)』の話、さらに自分や家族に使える『腎機能を高める食事法』、『透析中もできる『腎リハ』』などをイラスト、図解でわかりやすく解説します。人生100年時代を長く健康に生き抜くために誰でも参考になる一冊です。