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「自律神経の乱れ」と「うつ」の大きな違いって?【自律神経の話】

Text:小林弘幸

自律神経の乱れは体の不調

めまいや倦怠感、肩こり、腰痛、頭痛、動悸などで受診すると「自律神経失調症」という診断名がつけられることがあります。これは正式な病名ではなく、自律神経の乱れが原因と考えられる上記の「症状」を指し、これらの症状はあるが、特に身体に異常がみられない場合に用いられます。

この自律神経の乱れは女性の場合、特に出産後のホルモンバランスの乱れによって起こることが多いです。状況や家庭の事情によって受診するのはなかなか難しいかもしれませんが、産後体に違和感を感じたときは我慢せず専門医に相談できると身体的にも精神的にも楽になるでしょう。

自律神経失調症かそうでないかは自律神経外来で測定すればすぐに判断できます。特に異常がないことがわかると不思議と安心して不調が治ってしまう患者さんも沢山います。

一方、うつ病は、脳内の神経伝達物質の分泌異常によって症状が現れる心の「病気」で、精神エネルギーが著しく低下している状態です。ストレスや過労などによる自律神経の乱れから発症することが多いのですが、他にも様々な要因があり、一概には言えません。

うつ病は珍しい病気ではありません。気分が沈んだままで、体が思うように動かない、生きていることが苦しいと感じるような場合は、迷わずメンタルクリニックでの治療をおすすめします。

気分が沈んでしまったり、なんとなく不調が続いた場合、それが「自律神経の乱れ」なのか「うつ」なのかを知ることは、その後の対応を考えるうえで重要な指針になるのです。

 

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話』
著:小林弘幸

シリーズ累計発行部数130万部突破!心身ともに健康であるために最も重要な『自律神経』をテーマに、健康・実用ジャンルで制作する図解シリーズ最新作!メンタルとも深い関わりがあり、乱れていると身体の不調を感じる人も多く、これまでも注目を浴びてきた自律神経。人間の生命活動における働きの中で重要な“自律神経”とは、そもそもどういうものなのか、また、“乱れてしまう”と出てくる症状の話や、即効性もある超カンタンな整え方、さらに最近多い『ネットで自分の症状を調べると不安になる』という悩みの対処法まで、初心者にもわかりやすく、専門医が全て解説します。原因不明の頭痛、肩こり、腰痛、不眠、過呼吸、めまい、動悸、息切れ、吐き気、慢性的な倦怠感など、病院で検査しても血液検査は正常だし、原因がよくわからない…という不安を抱える人の症状の改善にも貢献できる一冊です。