散らかった部屋がストレスの原因に
仕事のプレッシャーや人間関係のトラブルだけがストレスの原因ではありません。部屋中に物が散らかっている、キッチンや浴室が汚れているなど、生活環境の悪さも自律神経を乱すストレスの原因となります。
心身ともによい状態をキープしたいなら、身の回りを清潔に保ち、心地よく暮らせる環境を整えることも重要です。
さらに「片付ける」という行為そのものにも自律神経を整える効果があります。ゴチャゴチャした物が整理されたり、汚れた部分がピカピカになったりする様子を見るうちに、心まで晴れ晴れとしてきた経験はありませんか。自律神経を整えるスイッチをオンにするための日課として、片付けや掃除を上手に活用してほしいのです。
ただし、いくら片付けたいからといって、あちこち無計画に手をつけるのは逆効果。交感神経が過剰に高まり、かえって自律神経を乱れさせてしまいます。
その日に片付けたい場所を1ヵ所だけ、それも引き出し一段、棚一列など、できるだけ細かく区切って決め、無理なく行うようにしてください。時間は30分以内を目安に。
それ以上延長すると集中力が途切れ、今度はなかなか片付かないことにイライラし始めてしまいます。こうなってはせっかく安定した自律神経を再び乱すことになりかねません。「1日1ヵ所30分以内」を守り、リフレッシュ気分で取り組むとよいでしょう。
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話』
著:小林弘幸
シリーズ累計発行部数130万部突破!心身ともに健康であるために最も重要な『自律神経』をテーマに、健康・実用ジャンルで制作する図解シリーズ最新作!メンタルとも深い関わりがあり、乱れていると身体の不調を感じる人も多く、これまでも注目を浴びてきた自律神経。人間の生命活動における働きの中で重要な“自律神経”とは、そもそもどういうものなのか、また、“乱れてしまう”と出てくる症状の話や、即効性もある超カンタンな整え方、さらに最近多い『ネットで自分の症状を調べると不安になる』という悩みの対処法まで、初心者にもわかりやすく、専門医が全て解説します。原因不明の頭痛、肩こり、腰痛、不眠、過呼吸、めまい、動悸、息切れ、吐き気、慢性的な倦怠感など、病院で検査しても血液検査は正常だし、原因がよくわからない…という不安を抱える人の症状の改善にも貢献できる一冊です。
公開日:2020.08.18