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ハードな運動は自律神経にとって悪影響なのか!?【自律神経の話】

Text:小林弘幸

あえて軽い運動が効果的

運動が自律神経によいとはいえ、どんな運動でもOKというわけではありません。そもそも、運動をすると呼吸は速く浅くなって交感神経が極度に高まり、それに伴い副交感神経のレベルはぐんと低下します。

つまり、自律神経のバランスを逆に崩すことになるのです。極端な例では、短距離走の一流選手は100メートルをほぼ無呼吸状態で走り切ります。

これでは血流は悪くなり血液や酸素が全身に行き渡らず、老化を促す活性酸素が発生してかえって体に悪影響を与えかねません。では、どんな運動がベストなのか?

それは、ウォーキングのような軽い運動です。近年は健康ブームで毎日ランニングをする中高年も多くいますが、ランニングでは運動量が多すぎます。

呼吸が速く浅くなり、副交感神経の働きの低下は必至。ただでさえ30 代を過ぎると副交感神経の働きは悪くなっているので要注意な運動法なのです。

この点、ウォーキングなら体に負担がかからず、ゆっくり深い呼吸ができるので自律神経を整えるには最適。副交感神経を高く保ったまま血流を促すことが可能です。

自律神経にとって必要なのは、体が温まり血流がよくなる程度の軽い運動。ハードな運動は筋力や運動能力の向上には効果的ですが、自律神経のためにはなりませんよ。

ウォーキングや、この後紹介するスクワットやストレッチなど、誰にでもできる軽い運動が一番おすすめです。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 自律神経の話』
著:小林弘幸

シリーズ累計発行部数130万部突破!心身ともに健康であるために最も重要な『自律神経』をテーマに、健康・実用ジャンルで制作する図解シリーズ最新作!メンタルとも深い関わりがあり、乱れていると身体の不調を感じる人も多く、これまでも注目を浴びてきた自律神経。人間の生命活動における働きの中で重要な“自律神経”とは、そもそもどういうものなのか、また、“乱れてしまう”と出てくる症状の話や、即効性もある超カンタンな整え方、さらに最近多い『ネットで自分の症状を調べると不安になる』という悩みの対処法まで、初心者にもわかりやすく、専門医が全て解説します。原因不明の頭痛、肩こり、腰痛、不眠、過呼吸、めまい、動悸、息切れ、吐き気、慢性的な倦怠感など、病院で検査しても血液検査は正常だし、原因がよくわからない…という不安を抱える人の症状の改善にも貢献できる一冊です。