海馬が萎縮して「1年後には寝たきり」宣告そこからまさかの海馬が回復!
【体験者の声】「私たちMCI&認知症初期から回復しました!」女性70代 飲食店経営
40年以上にわたって主人と2人で飲食店を営んでいましたので、自分がぼけることはないと思っていましたが、少しずつオーダーや簡単な計算を間違ったりするようになりました。年齢的にも仕方ないと思っていたのですが、主人は不安があったのか、私を近所の総合病院に連れて行きました。数日かけて検査をした結果はアルツハイマー型の認知症。医師からは「海馬の萎縮と損傷が進んでいて、このままだと1年後には寝たきりになる可能性もあるので覚悟をしておいてください」とまで言われ、その時のショックは言葉ではとても言いあらわせません。隣で聞いていた主人は茫ぼうぜん然として目には涙がにじんでいました。帰宅しても何をしてよいのかわかりませんでしたが、主人と何でもやってみよう!と話し合い、藁わらにもすがる思いで本山先生がデイケアにいるクリニックで指導を受けることにしました。
30名ほどの仲間たちと一緒に筋トレを行いましたが、筋肉の刺激を脳で感じ取るようにするという意味もよくわからないまま月日が過ぎました。しかし、3カ月を超えたころから筋トレをしているときに筋肉の痛みを感じるようになったのです。そのころから頭の中のモヤモヤしたものが晴れていくような気がしたことを覚えています。
遠距離だったため週に1度しか通えませんでしたが、2年ほどがんばって通いました。クリニックで認知機能テストを実施してもらったところ非常によい結果が出ましたので、近所の総合病院でも2年ぶりに精密検査をしてもらいました。医師は海馬の画像をみながら「海馬が回復しています。こんなことがあるのかな」と驚いたように言いました。認知テストもまったく問題ないレベルまで達しました。
今も元気に主人と二人で飲食店を続けています。仕事はもちろん日常でのミスもほとんどなくなりました。それだけでなく、認知症と診断される前よりも確実に笑顔が増え、日々の幸せをひしひしと感じられるようになったんです。同じ思いを抱えて悩んでいる方に、焦らずコツコツ努力をすることで、病気は克服できるということをお伝えできたら幸いです。
【出典】『認知機能改善30秒スクワット』著:本山輝幸
【書誌情報】
『認知機能改善30秒スクワット』
著:本山輝幸
「約束の日時を間違える」「今言ったばかりなのに覚えていない」――。
そんな認知症の初期段階や軽度認知障害(MCI)なら健常者レベルまで脳機能は戻せる!
認知症予防・改善専門の運動療法士が教える、奇跡の30秒スクワット!
「日時がわからなくなる」「食べたものが思い出せない」「今言ったばかりのことを覚えていない…」――。
認知機能の低下に気づくきっかけはさまざまですが、「なんだか最近記憶力が悪いかも…」と自分で自覚している人はもちろん、高齢の家族と接していると、「前より少しおかしい……」と違和感を感じる人もいるのではないでしょうか。
それはもしかしたら認知症の初期段階、もしくは“認知症グレーゾーン”と呼ばれる『軽度認知障害(MCI)』という認知症の前段階かもしれません。
軽度認知障害は何もしなければそのまま“4年以内には50%、6年以内には80%が認知症になってしまう”と言われる状態ですが、その段階、もしくは認知症になっても初期段階であれば認知機能を健常者レベルまで戻せる方法があります。
それが、認知症改善専門の運動療法士である著者が教える、『認知機能改善30秒スクワット』です。
著者の20年以上の研究により、“体の感覚神経と脳機能には相関関係がある”ということが明らかになってきました。
感覚神経とは、痛い、熱い、寒い、などを体が知覚する神経のこと。
徘徊する中度以上の認知症患者は痛みをあまり感じないため、どこまでも歩いて行ってしまいますが、そのように『感覚神経』が鈍くなってしまっている人ほど認知機能が衰えてしまっているのです。
ただし、運動と言ってもウォーキングやジョギングなどの有酸素運動ではなく、『本山式感覚神経トレーニング』という筋力トレーニングです。
トレーニングと聞くとつらそうなイメージもありますが、30秒だけでもしっかり感覚神経に刺激が入り、認知機能の改善に繋がるように開発されたのがこのスクワットです。
太もも、おしり、ふくらはぎなど、重要な下半身の感覚神経を1つの運動で鍛えられ、時短なのに効果絶大な運動法により、認知機能の改善が期待できます。
日常生活に支障は出ていないものの、もの忘れや、今言ったことをすぐ忘れてしまうような症状がある人、その家族にはぜひ手に取って頂きたい一冊です。
公開日:2024.12.29