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日常生活が送れているレベルなら進行は食い止められる【認知機能改善30秒スクワット】

Text:本山輝幸

日常生活が送れているレベルなら進行は食い止められる

認知症はひと昔前のように不治の病ではありません。早期受診と適切な対処によって、たとえMCIや認知症初期の段階にあっても、それまで日常生活が送れている方なら進行を遅らせることも、場合によっては食い止めることができます。

何よりも重要なのは早期の受診です。「最近もの忘れがひどい」「すっかり記憶力が衰えた」など、異変を感じたらすぐに専門医の診察を受けましょう。恥ずかしがったり、歳のせいと決めつけたり、家族のすすめに腹を立てたりしないでください。

とくにMCIは記憶力が少し衰えるくらいで、ほかの認知機能は正常な場合が多いため、本人や家族も発症に気づかないケースがほとんど。知らずに放置することで1年以内に10%程度の人が認知症を発症、4年後には50%程度、6年後には80%以上の方が認知症になってしまいます。受診して何でもなければ安心です。

何かおかしいなと感じてもすぐに対応すれば健康な脳に戻る

認知症の検査を嫌がる人には家族の心配をストレートに伝える

家族が異変に気づいて認知症の診察をすすめても、本人が嫌がるという話をよく耳にします。本人にしてみれば、認知症を疑われていい気持ちはしません。なぜならほとんどの場合、その自覚がないからです。怒ったり、恥ずかしがったり、人によって反応はさまざまですが、心は動揺して穏やかではいられません。そんな状況でしつこく受診をすすめれば相手も意固地になり、配偶者や親としてのプライドも傷つきます。

診察をすすめるときは「家族みんなが心配しているから」「早めの治療でよくなることもあるらしいよ」など、まわりの心配りを感じさせる言葉をかけてあげてください。そうすれば相手もその気持ちをくみ取ってくれます。それでも嫌がるときは、気心の知れた友人やかかりつけ医など、第三者にお願いしてみましょう。家族の声には耳をかさない人も、信用のおける人の忠告は素直に受け入れやすかったりするものです。

認知症が疑われる場合は「もの忘れ外来」「認知症外来」「神経科」「神経内科」「脳神経外科」などへ。一般的な診察は問診、内科的検査、認知機能テストなどで、所要時間は1時間程度。

【出典】『認知機能改善30秒スクワット』著:本山輝幸

【書誌情報】
『認知機能改善30秒スクワット』
著:本山輝幸


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そんな認知症の初期段階や軽度認知障害(MCI)なら健常者レベルまで脳機能は戻せる!
認知症予防・改善専門の運動療法士が教える、奇跡の30秒スクワット!

「日時がわからなくなる」「食べたものが思い出せない」「今言ったばかりのことを覚えていない…」――。
認知機能の低下に気づくきっかけはさまざまですが、「なんだか最近記憶力が悪いかも…」と自分で自覚している人はもちろん、高齢の家族と接していると、「前より少しおかしい……」と違和感を感じる人もいるのではないでしょうか。
それはもしかしたら認知症の初期段階、もしくは“認知症グレーゾーン”と呼ばれる『軽度認知障害(MCI)』という認知症の前段階かもしれません。
軽度認知障害は何もしなければそのまま“4年以内には50%、6年以内には80%が認知症になってしまう”と言われる状態ですが、その段階、もしくは認知症になっても初期段階であれば認知機能を健常者レベルまで戻せる方法があります。
それが、認知症改善専門の運動療法士である著者が教える、『認知機能改善30秒スクワット』です。
著者の20年以上の研究により、“体の感覚神経と脳機能には相関関係がある”ということが明らかになってきました。

感覚神経とは、痛い、熱い、寒い、などを体が知覚する神経のこと。
徘徊する中度以上の認知症患者は痛みをあまり感じないため、どこまでも歩いて行ってしまいますが、そのように『感覚神経』が鈍くなってしまっている人ほど認知機能が衰えてしまっているのです。
ただし、運動と言ってもウォーキングやジョギングなどの有酸素運動ではなく、『本山式感覚神経トレーニング』という筋力トレーニングです。
トレーニングと聞くとつらそうなイメージもありますが、30秒だけでもしっかり感覚神経に刺激が入り、認知機能の改善に繋がるように開発されたのがこのスクワットです。
太もも、おしり、ふくらはぎなど、重要な下半身の感覚神経を1つの運動で鍛えられ、時短なのに効果絶大な運動法により、認知機能の改善が期待できます。
日常生活に支障は出ていないものの、もの忘れや、今言ったことをすぐ忘れてしまうような症状がある人、その家族にはぜひ手に取って頂きたい一冊です。

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