目標や目的を決めてトレーニング方法を決める
例えば、フルマラソンを走りきるためには、それに向けた準備が必要で、大会に出場するためには計画性のあるトレーニングをしなければ完走できず、もちろん良い結果も出ません。また、しっかりとトレーニングを積んでいないと自分のペースを乱し、持っている力以上のものを発揮しようとして怪我を招くこともあります。42・195kmを走り切るためにぜひ取り入れたいのが、すべての走りの基本となるジョギング、ロング走やインターバルトレーニング(ショート、ロングなど)、ヒルトレーニング、クロスカントリーなどです。目標や目的を決めて、それに合うトレーニング方法を行いましょう。
マラソントレーニングの種類
・ロング走(距離走)
・ジョギング
・インターバルトレーニング
・ヒルトレーニング
・クロスカントリー走 など
クロスカントリー
森や林、大きな公園内の芝生など舗装されていない道や、不整地を走る野外走トレーニング
普段、舗装されたロードはきれいな状態ですが、クロスカントリーは不整地で、起伏やデコボコ道になっていてアップダウンがあります。平坦なロードを走るよりも、そういったコースを走ったほうが筋肉に刺激が入り、脚力や体幹の強化にも繋がります。また、アップダウンにより、いつもと同じペースで走ったとしても息が上がりやすくなり、心肺機能も強化。なにより、路面がウッドチップや土など柔らかいため、自分の足で地面を捉え、蹴るということをいつも以上に意識することができ、ロードに出たとき走りやすさを感じます。もちろん足にやさしいので、故障のリスクも抑えることが可能です。
ケニアをはじめ、エチオピアなどのアフリカ勢が圧倒的な強さを見せていますが、クロスカントリーコースが多く、長距離を走る環境が整っていますし、そういったところで走ることで筋肉が刺激され、強靭な脚力や心肺機能につながっているのでは、と感じています。
【出典】『「山の神」神野大地の必ずやるべきランニングバイブル』 著:神野大地
【書誌情報】
『「山の神」神野大地の必ずやるべきランニングバイブル』
著:神野大地
青山学院大学時に「山の神」として一躍脚光を浴び、箱根駅伝4連覇に貢献した神野大地氏。彼が日々実践するトレーニングとランニングメソッドを初心者ランナー向けにまとめた一冊。元々は学生時代、ケガに苦しみ思うように走れなかった時期に、食事やセルフケアを見直しトレーニング法を身体に負担のかからないように改善するなど、様々な改革を実行した神野氏は大学卒業後も自身が考案したトレーニングでケガを予防しながら記録を伸ばしています。正しいランニングフォームで走ることはもちろん重要ですが、走り始める前のストレッチ法や、ランニング後のセルフケアの仕方などランナーの心構えとして知っておきたい実践法を紹介。
公開日:2024.05.17