スウィングの原理原則を知ることでゴルフは飛躍的に上達する
三觜喜一が一番伝えたかったことを話します!
「どのように身体を動かせば、球がつかまって飛ぶか」。多くのアマチュアは、そのことで悩んでいるが、身体の動きを直してもスウィングは改善されないと三觜喜一は言う。大事なのは、クラブがどう動きたがっているかを知り、その通りに動かしてあげること。それができれば球は真っ直ぐ飛ぶと言うのだ。それを実現するにはどうすればいいのか? 三觜自身が、「言うべきことはこれのみ」というスウィングの原理原則を教えてもらった。
フェースは返す? 返さない?
『クラブが回転すればヘッドも回る「フェースを返さない」はあり得ない』
●フェースは返すのではなく自然と返るもの
実際にクラブを回転させるとシャフト軸も回転し、それに伴ってフェースも回転します。つまり、クラブに正しい円運動をさせればフェースも自然と返るということ。だから、「フェースを返したほうがいいのか、返さないほうがいいのか」という論争は全く意味のないことです。
フェースは〝返す〞のではなく、〝返る〞のです。そしてその動きにならなければ、一定の回転運動で、再現性高く正確に元の位置には戻ってこないし、ヘッドスピードも上がらないということです。
ただし、ここでひとつ注意をしておかないといけないのは、「フェースが返る」という動きを自らやってしまう人がいることです。確かに、手首だけを返しても、フェースが返っているように見えます。しかしこの動きは、シャフト軸を回転させずにフェースを返しているだけなので、円運動を自ら止めていることになります。また、手首だけを返すと、支点(グリップの位置)が右にズレるので、ボールは左に飛んでいきます。
そもそもこのような動きも、身体の中心に向かってクラブを引き続ければ起こることはありません。「ボールに当てたい」という気持ちが強いと手首が返る動きになってしまうので、常に「引き続ける」を意識してスウィングしましょう。
シャフトの軸を回転させることでフェースは返る
コミック/写真/動画で学べる
ゴルフレッスン雑誌『ゴルフレッスンプラスvo.9』8月31日発売!
世界で唯一のゴルフレッスンコミック誌『ゴルフレッスンコミック』がパワーアップしてリニューアルされた新雑誌!!
【レッスンプロ/出演者情報】
●三觜喜一
1974年神奈川県生まれ。日本プロゴルフ協会認定ティーチングプロA級。1999年よりジュニアを精力的に指導。独自のエクササイズやドリルが多くのゴルファーから共感を得ている。辻梨恵をはじめ多くのツアープロも指導。2014年、日本プロゴルフ協会ティーチングプロアワード功労賞受賞。
公開日:2021.08.25