【乳歯が生えそろったら】食べる力の総仕上げ!左右バランスよく噛む習慣を育てよう【歯並びをよくする離乳食・幼児食】

離乳食の進め方【STAGE 5:奥歯が上下8本の完了期】

目安:2歳4ヵ月以降

最後の奥歯が生えて、乳歯が生えそろったからといって、急にかたい物、繊維質の物を噛めるようになるわけではありません。離乳食・幼児食期は、あくまでも食べるための練習の時期。徐々に大人と同じかたさの物が食べられるように進めましょう。ただし、歯ごたえのある食材を取り入れることで、よく噛んで食べるようにはしたいところです。

かたい物を食べるとき、あごを上下に動かすチョッピングそしゃく、奥歯ですり潰すグラインディングそしゃくができるようになると、かたい物は上手に食べられるようになります。

歯の状態の目安

最後の奥歯が左右に1本ずつ、上下に生えてきて、乳歯列が完了する時期。

※乳犬歯が生えるのは、奥歯が上下4本期から奥歯が上下8本の完了期の間あたり

口の動き

舌と頬の動きが完成してくるので、左右均等に噛むことができて、食塊をつくれるようになる。

食事のマナーを身につけ始めても。肘を机につかない、クチャクチャ食べない、食べ物は大切にするなどを伝えてみましょう。

POINT! 食具を使う力をつけよう

食具は、手づかみ食べ→スプーン→フォーク→お箸の順に練習をします。手指を使う練習として、小さな物をつまんだり、シールを小さな場所に貼ったりする遊びをしてみましょう。また、食事づくりのお手伝いとしてレタスをちぎるなど、指先を使う作業をお願いしてもいいですね。


この時期にやりたいこと

噛み合わせをチェック!

乳歯が生えそろった時点で、受け口、クロスパイトなど噛み合わせに気になるところがあったら歯科受診をおすすめします。虫歯対策としても定期的に検診をしましょう。

噛みごたえのあるものを噛む

カレーやおじや、納豆ごはんなどの流し込みやすい食事は、噛む回数が減ってしまうのでなるべく避けて、歯ごたえがあり、かじり取るような食事にし、よく噛むことを心がけましょう。


この時期の虫歯ケア

本人にしっかりと磨くようにさせましょう。仕上げ磨きは、何歳までという決まりはありません。できる限り続けるようにしたいところです。歯磨き粉は、ブクブクうがいができる頃なのでペーストタイプで。フッ素濃度は900〜1000ppm。

3歳以降はグリーンピース大の量にします。6歳以降はフッ素濃度は大人と同じ1400〜1500ppm。歯ブラシ全体に出した量でOKです。

【出典】『歯並びをよくする離乳食・幼児食』著:杉原麻美/藤原朋未

【書誌情報】
『歯並びをよくする離乳食・幼児食』
著:杉原麻美/藤原朋未

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